105航空隊
[4/7]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ところでは問題などなかった。
「理恵。除隊なんてないよね?」
「大丈夫だよ」
私にも何が言われるのかはわからないけど、除隊までにいたる問題なんてなにもしていない。
「とにかく行ってくるよ」
〜移動中〜
副司令室についた私を、副司令の早水紗耶香中佐はただの話がしたいだけと言いながら部屋のなかに連れていかれた。
「理恵。我が隊は来月の初旬にブリタニアへ出向することになっている。それは聞いているな」
「もちろん、聞いております。」
そんなことを知らせるためにわざわざ呼んだの?ビックリさせないでくださいよ。
「我が隊は、空母加賀を使いブリタニアへむかうのだが、理恵と圭に空母赤城の護衛を頼みたい」
「空母赤城ですか?たしか赤城には第24航空戦隊288航空隊の坂本少佐が乗っているはずですけど」
赤城は扶桑皇国海軍の主力空母の一種で、扶桑皇国海軍の航空隊の発進にも役立っているのです。そして最前線欧州に向かうはず。
「たしかに坂本がいるかもしれないけど、もしものことがあっては困るの。意味はわかるわよね」
「はい」
「それと、盗み聞きしているオオカミさんもつれていっていいわよ」
やっぱり知香は盗み聞きしていたんだ。それにしても紗耶香さんはすごいな〜。壁越しでも誰がいるか見れるんだ。それにしても知香は懲りないね。前も盗み聞きしていて怒られたのに、今回も盗み聞きするなんて。
「わかりましたね、片原少尉!」
「りょ、了解しました」
壁越しで返事をするくらいならなかにはいってくればいいのに。それに、、知香のことだから深々と敬礼しているのだろうね。
「根岸海軍大尉、大崎海軍少尉、片原海軍少尉は現時刻より護衛開始日までの間を特別休暇とします。」
「えっ?」
特別休暇?なんでそんなものをこの時期に?私はあと一週間も休暇を取らないといけないの?
「やったー。きゅうか!、きゅうかー!」
知香。もうバレバレだよ。何処も隠そうとしていないじゃん。それにはしゃぎすぎだよ。休暇といっても何かあるはずだし。それにただの休暇をもらえるわけがない。なにか理由があるはず。
「その間に、第12航空戦隊147航空隊の宮藤愛少尉を迎えにいってくれ。」
「宮藤少尉ですか?資料はありますか?」
宮藤と聞くと、ストライカーユニットを開発した宮藤博士を想像してしまう。私からしてみるならば、それだけ宮藤博士の印象が強いと言うこととしか説明できないのですけどね。
「これが資料よ」
どれどれ。あれ?父親が宮藤博士!?
昭和5年8月18日生。
双子の妹で次女。
軍に入隊したのは12歳のとき。
階級は少尉。
治癒魔法の使い手。
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ