暁 〜小説投稿サイト〜
蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士
イルククゥの救出
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、三度の飯より騎士試合≠ェ大好きでね。伝説の女隊長のように、都に出て騎士になりたい、なんて言ったら、親に猛反発されたのさ。で、こうやって家を出て、すきなだけ騎士試合≠ェできる商売に鞍替えしたってわけだ」

「ただの人さらい」

「そりゃあ、食うためにはしかたないさ」

「あねご!アニキ!やっちまってください!」

手下の男たちが叫ぶ。頭の女性は首を振る。

「なに、これは騎士同士の決闘≠セよ。順序と作法ってもんがある。さて、正々堂々といこうじゃないか」

「わたしは騎士じゃない」

「騎士試合≠ノ付き合わないって言うなら、あの女たちに魔法を飛ばすよ」

俺たちは仕方なく相手に合わせて一礼する。その瞬間、頭の女性が魔法をタバサに撃つ。

「卑怯者!」

イルククゥが叫ぶ。

しかしタバサは驚くべき反応速度で、横にとんだ。頭の女性が目を丸くしている。
その後、一瞬で魔法を完成させて頭の女性めがけて魔法の矢を放つ。頭の女性が持ってた杖が切り裂かれ、同時にその服を地面に縫い付ける。

俺のほうにも火球が飛んできて、その後ろから剣を持って相手が突っ込んでくる。
俺は、あらかじめ召喚しておいた天使ロティエルに指示する。

「ロティエル!スペルバリア!」

ロティエルが憑依したことで魔法が無効化された、それにブラキが驚いている間に剣を構え。

「一文字スラッシュ」

俺は正面に向かって走り、一瞬で相手を峰打ちする。
勝負は一瞬でついた。

頭の女性は、信じられないといった感じで

「あ、あんたたち、何者……」

「ただの学生」

「使い魔」

俺たちはそう答えた。



人攫いたちと、賄賂を受け取った役人たちを警邏の騎士に引渡し、少女たちを自由にした後、懸賞金をもらったのだが、タバサは半分くれた。そういえば俺、この世界で無一文だった。

そして帰りはイルククゥに乗って帰る事になった。
飛んでる最中イルククゥが

「あ、あの……、おにーさん、タバサさま。どうもありがとう。助かったのね。でもどうしてわたしの居場所がわかったのね」

「あなたの視界を、わたしも見ることができる。使い魔と主人は、一心同体。行き先の見当をつけて、アルの召喚獣で先回りして駆けつけた」

イルククゥは、素直に感激した。同時に、今までの自分の態度を恥じた。

「昨日はごめんなのね。ちびすけとかなんとか、わたしひどいこと言ったのね」

「……」

「そ、その上……、このわたし、本を買うのも失敗したのね」

タバサは読んでた本から顔を上げた。イルククゥは罰を受けると思って目をつむる。そして

「シルフィード」

「え?それ、なんなのね?」

「あなたの名前。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ