第179話 “想いの力”と“固い絆”
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茶な作戦、考えたよね。」
リ「作戦・・・?」
ショ「俺でも全く考え付かない作戦を、あいつは俺達に実行させた。」
時は少し遡り、第4試合が終わった後の事だ。
リョウはグレイ、エルザ、ユモ、ショールを呼び出し、暗い通路で死者の仮面の魔道士達について語りだした。
リョ「死者の仮面の奴等は、20年以上も逃げ続けている闇ギルド、高速の弾丸の魔道士の連中だ。」
唐突に言われた時、4人はリョウが言ってる事にすぐには理解出来なかった。が、徐々に4人の目は見開かれていく。
ショ「う・・嘘、じゃない、よな・・・?」
嘘が嫌いなショールが問う。が、ショールの体は小刻みに震えていた。
リョ「本当だ。」
リョウが吐き捨てるように短く答えた。
エ「な、なぜ死者の仮面の奴等が高速の弾丸の魔道士達だと分かる?昨日の夜、『蜂の骨』でルーシィが持って来た、先週の週刊ソーサラーに載っていた高速の弾丸の魔道士達の顔写真と、死者の仮面の魔道士達は、見るからに全然違うと思うが・・・」
エルザの言うとおりである。だが、この問いにもリョウは答える事が出来た。
リョ「死者の仮面の奴等が着けているあの“仮面”・・・あれを外すと、奴等は週刊ソーサラーの顔写真の高速の弾丸の連中になる。恐らくあの“仮面”は、着けると自分の容姿が変化する容姿替の仮面バージョンだ。」
容姿替とは、闇市でよく売られている魔法道具だ。
リョウの的確な答えにエルザは何も反論する事が出来なかった。
リョ「それに、アイツ等の“名前”。例えば、死者の仮面の魔道士の1人、リノ・ハビュットの名前の文字を並べ替えると・・・高速の弾丸の魔道士の1人、ハビノ・リュットになるだろ?同じように死者の仮面の魔道士全員の名前の文字を並べ替えると・・・全員高速の弾丸の魔道士の名前になるんだ。」
オーガンス→ガンオース
リノ・ハビュット→ハビノ・リュット
レッタ・リガニョフ→レガフ・リョニッタ
コネティ・ラドゥ→ライネド・テコウ
アーキリーズ→リーキアズー
リョウが言ったとおり、死者の仮面の魔道士達の名前の文字を並べ替えると、高速の弾丸の魔道士達の名前と見事に一致する。
1人だけならただの偶然と思えるかもしれない。だが、全員の名前が見事に一致した。偶然だとしても、出来過ぎた話だ。
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