第179話 “想いの力”と“固い絆”
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な・・・そんな野望の、為だけに・・命を・・・ユリの命を、奪ったって言うの・・・!?」
ルーシィが青い顔をして小さく呟いた。ルーシィの脳裏には微笑むユリの姿が浮かんでいた。
高い位置でポニーテールに束ねた若葉色の髪の毛を揺らし、茶色い吊り目を少し細め、小さく微笑むユリの姿を―――――。
ルーシィの頬を涙が一筋伝った―――――その時だった。
エ「お前のその下らない野望のせいで、私達の仲間の命が消えるのならば・・・」
レ「!!?」
燐とした声が会場に響いた。
レガフは声のした方に視線を向ける。その視線の先には、少女の緋色の髪の毛が風で揺れていた。少女が持っている銀色の剣の刃が太陽の光に反射してキラリと光る。
グ「お前の命で、償ってもらうからな。」
ナ「お前等・・・」
淡々とした声が会場に響いた。
ナツは声のした方に視線を向ける。その視線の先には、少年の紺色の髪の毛が風で揺れていた。少年の右手には冷気が纏わり付いていた。
ユ「でも、あなたとあなたの仲間は、何年も多くの命を奪い続けてきた。」
マ「抜け駆け、ずるいよ・・・」
透き通った声が会場に響いた。
マヤは声のした方に視線を向ける。その視線の先には、少女の横で束ねた水色の髪の毛が風で揺れていた。少女の左手には氷の剣が握られていた。
ショ「その償いとして、お前等全員、重い罰を受ける事になる。覚悟しとけ。」
ル「やっぱり・・・」
冷静を保った声が会場に響いた。
ルーシィは声のした方に視線を向ける。その視線の先には、少年の黒髪が風で揺れていた。少年の両手には白い光が煌々と輝いていた。
レガフがいない高速の弾丸の待機場所に、行方が分からなくなっていた4人の妖精の尻尾の魔道士、グレイ、エルザ、ユモ、ショールが高速の弾丸の魔道士達を取り押さえていた。
エルザとユモはガンオースとハビノの首に剣の刃を突きつけており、グレイとショールはライネドとリーキアズー顔の前で冷気と白い光を纏った拳を突きつけていた。
レ「ガンオースさん!ハビノ!ライネド!リーキアズー!」
レガフがリョウの首に『竜風剣』を突きつけたまま叫んだ。
リョウが一瞬だけ、小さく微笑んだように見えたのは気のせいだろうか―――――?
ガ「き・・貴様等・・・いつの間に・・・・!?」
エルザに首元に剣を突きつけられているガンオースが口を開いた。
エ「リョウとレガフの試合が始まって少しした後からだ。」
ライ「そ・・そんな前から、いたのかよ・・・!?」
グ「俺達はリョウに言われた通りに行動しただけだ。」
ハビ「聖十の、リョウが・・・」
ユ「リョウもよく、こんな無
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