第179話 “想いの力”と“固い絆”
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た。その2人の頭に、ルーシィは優しく手を置いた。ウェンディとトーヤはゆっくりと顔を上げる。
ル「大丈夫、リョウは絶対に死なない。リョウは、自分が死んだら、誰が一番悲しむか、分かっているから。」
誰が一番悲しむか―――その答えは、彼女であるルーシィはもちろん、妖精の尻尾の仲間達、今まで関わりを持って来た大勢の人々だ。
ル「リョウは、私達を置いて、1人で先に死ぬはずがないもの。絶対にね。」
ルーシィは薄く微笑んだ。
ル「それと、グレイ達が戻って来ない理由・・・もしかしたら、リョウに何か言われたんじゃないかな?」
ウェ&ト「え?」
ルーシィの言葉にウェンディとトーヤは首を傾げる。
ル「勘が鋭いグレイ、ギルド内ではまとめ役のエルザ、しっかり者のユモ、頭が良いキレ者のショール。この4人に、リョウが試合が始まる前に何かを言った・・・ううん、“何かを頼んだ”のなら、グレイ達は今、そのリョウに“頼まれた何か”をやっている最中なんじゃないかな?この会場のどこかで。」
レガフは妖精の尻尾の待機場所を見つめていた。そこには屈折壁を壊そうとしているナツとエルフマン、大熊がいた。
レ「おーい!そこの妖精のケツ共〜!もしその屈折壁を壊して、こっちに来るような真似をしたら―――――」
そう言いながらレガフは倒れているリョウに歩み寄り、乱暴にリョウの腕を掴み、自分の方にリョウのぐったりとした体を引き寄せると、
レ「コイツの首を、スパァン!って切り飛ばすからな。」
リョウの首に聖剣、『竜風剣』の刃先を突きつけた。
因みに『竜風剣』は、聖剣の中で2番目に強い聖剣だ。
ナ「んだとぉ〜・・・!」
マ「ド、ドラン、ストップ!」
エル「ぬううぅぅぅ〜・・・!」
ナツは自身の吊り目を更に吊り上がらせ、マヤは慌ててドランを止め、エルフマンは接収を解除しながら、悔しさに拳を握り締める。
レ「まっ、俺的にはさっさとコイツを殺して、コイツの持ってる3本の聖剣を頂きたいんだけどな。」
レガフがリョウの腰にある3本聖剣、『銀覇剣』、『天力剣』、『嵐真剣』を赤い瞳で羨ましそうに見つめる。
レ「コイツの聖剣を頂けば、残りは聖剣の中でも最強の聖剣だけだ。俺はこの世界で、最強の魔道士になれる事だ出来るんだァッ!!」
これが高速の弾丸の魔道士、レガフ・リョニッタの野望だ。
ル「・・そん
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