第179話 “想いの力”と“固い絆”
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」
ラ「くそっ!」
レ「チッ。」
リーキアズー、ハビノ、ライネド、レガフは少々抵抗しながらも軍隊と部隊の者と一緒に会場を出て行った。2人の軍隊に連れられたガンオースとエルザの目が合った。
ガ「(これでただで済むと思うなよ。覚えてろ!)」
ガンオースの目が明らかにそう言ってるのがエルザには分かった。
グ「一件落着だな。」
ト「何か、すごく疲れました。」
フ「今日はしっかり休まねぇとな。」
マ「だねぇ〜♪」
エル「漢はしっかり休むのも大切じゃい。」
妖精の尻尾の魔道士達にドッと疲れが押し寄せて来た。
リョウは幸福の花の観客席に視線を移す。スミレとサクラは大粒の嬉し涙を流し、ナデシコは2人の頭を撫でながら自分を嬉し涙を流していた。パンジーはツツジのお腹に抱きついて大声を上げて泣き喚いていた。ツツジとハマナスはパンジーの頭を撫でながら嬉しそうに微笑んでいた。
すると、幸福の花のギルドマスターであり、ナデシコ達5人姉妹の母親であるアカネと目が合った。アカネの瞳からも大粒の嬉し涙が流れていた。アカネはリョウと目が合うとリョウに向かって深く頭を下げた。それに対しリョウは小さく微笑み返しアカネに背を向けた。
その直後、リョウの視界がぐらりと大きく傾いた。
リョ「(ヤ・・ヤベ・・・)」
止血も一切していない傷口の影響が襲い掛かってきた。視界がぐらつき、霞み始める。呼吸するのも苦しくなり始める。
ユ「リョウ!?」
エ「そうだ。リョウは怪我を・・・!」
ショ「ウェンディ!治癒魔法を頼む!」
ウェ「はい!」
ナ「おいリョウ!しっかりしろっ!」
リョウの異変に気づいた仲間達が駆けつけて来る。
シェ「ウェンディ!私も手伝うよ!」
リオ「シェリア!?」
蛇姫の鱗の魔道士であり、天空の滅神魔道士のシェリアが待機場所から飛び降りたのが霞んだ視界の中で見えた。
マカ「ロメオ!ポーリュシカを会場に行かせるんじゃっ!急げェェ!」
ロ「分かった!」
妖精の尻尾の応援席からマカロフとロメオの声が意識が遠のく中で聞こえた。
足元がふらつき、まともに立っている事さえ出来なくなってきたリョウの霞んだ視界の中に、一際目立つ金髪が飛び込んで来た。それがだんだん近づいて来る。
ル「リョオオオオオ!」
茶色い瞳に大粒の涙を溜め、自分の名を叫ぶ愛する少女、ルーシィだった。リョウはルーシィの方に顔を向け、引き攣りながらも、精一杯の力を振り絞り笑みを浮かべると―――――、
リョ「ルー・・・シィ・・・・」
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