第179話 “想いの力”と“固い絆”
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が出来ないのかっ!?」
ラハールは驚嘆の声を上げ、ガタッと音を立てて椅子から立ち上がる。その隣でヤジマは腕組をし、小さく呟いた。
ヤ「なんて、不幸な運命なんだ・・・」
妖精の尻尾の待機場所では、さっきからナツが炎を纏った固く握り締めた拳でドガッ!ガコッ!と何度も何度も屈折壁を殴っていた。
ナ「くっそォ!何で壊れねぇんだよコレっ!!」
マ「ドランの拳でも壊れないって、いかれてるんじゃないのコレっ!?」
その隣で大熊のドランを呼び出したマヤが愚痴を吐いていた。
マヤが契約してる動物の中で一番の怪力を誇るドランも、さっきからナツと同じように大きな拳でバゴッ!ドゴッ!と何度も何度も屈折壁を殴っていた。
マ「ドラン!最大パワーでそんな壁、壊しちゃえぇっ!」
ド「グオォォオオォオオオオオッ!!」
エル「漢には、壊せない壁などないんじゃいっ!!」
その隣で右腕を鉄牛の腕に変えたエルフマンも、さっきからナツとドランと同じように鉄牛の握り締めた拳でガゴンッ!ドガンッ!と何度も何度も屈折壁を殴っていた。
が、屈折壁ビクともせず、亀裂1つ一切入らないのだ。
フ「どんだけ頑丈に作られてんだよ、コレ・・・」
フレイが憎たらしそうに愚痴を吐き捨てると、ガンッ!と鈍い音を立てて屈折壁を殴った。屈折壁は少し振動しただけだった。
フ「それに、こんな非常事態の時に、グレイ達はドコに行ったんだよっ!?会場の外に出てさえいなければ、この非常事態にも気づいてるはずだろっ!?何で戻って来ねぇんだよっ!!」
リョウとレガフの試合が始まる前から行方が分からなくなっているグレイ、エルザ、ユモ、ショールの4人。
4人が一体ドコへ行ったのか―――――?それを知る者は、リョウただ1人―――――。
ル「・・・・・」
ルーシィは涙を拭い、ずっと俯いたままだった。
ウェ「ルーシィさん、大丈夫ですか?」
そんなルーシィの顔を、心配そうな顔をしたウェンディとトーヤが左右から覗き込む。
ル「あ、うん。・・・大丈夫だよ。」
ルーシィは慌てて顔を上げて笑う。が、その笑みは見事に引き攣っていた。
ト「やっぱり、心配ですよね。リョウさんの事・・・」
トーヤの声は後半の方から聞き取るのが難しいほど小さかった。
ウェ「グレイさんとエルザさん、ユモさんとショールさんはどこかへ行ったっきり、戻って来ませんし・・・」
ト「屈折壁のせいで、誰も会場に、足を踏み入れる事が出来ない。このままじゃ・・・」
今度はウェンディとトーヤが俯い
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