決闘と小さな相棒
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で見ていた観客たちは青ざめていた。
そして俺は、少し遠見の鏡の映してる方を見てからテテに近づく。
「ありがとな」
頭を撫でてあげた。若干顔を赤くしつつ照れ隠しにそっぽを向いてしまった。かわいいな……今度なにかおいしいものでもあげよう。
そこにサイトが近づいてきた。
「アルさんってすごく強いんですね!あいつに素手で勝つなんて」
「鍛えれば誰にだってできるさ」
「それはないと思いますよ……けど俺もあんなふうに強くなれたらなー」
「朝に鍛錬をしている時でよかったら剣を教えることができるが?」
「っえ!いいんですか!じゃあ宜しくお願いします!」
「あぁ」
その後、サイトに剣を返してもらい、テテを還してタバサのところに戻った。
学園長室にて
「最後、こちらを見ていたということは気づいていたんでしょうか?」
「……うむ、おそらくな。それで彼はいったい何者なんじゃ?」
「昨日お話したミス・タバサが召喚した異国のメイジと思われる青年ですよ」
「……一度だけ魔法を使ったようじゃが見たことのない魔法じゃったな。それにテテと呼んでいた幻獣を呼び出した時と剣を出した時、あれは召喚していたようじゃ」
「サモンサーヴァント以外に幻獣を召喚する術が存在するのですか?」
「少なくともわしは聞いたことがないのう、そもそもそんなことができるんならサモンサーヴァントで使い魔を呼んだりはせんて」
「たしかにそうですね。だとしたら彼の術はいったい」
「それ以外にも彼は素手でラインメイジを倒してしまった。普通はそんなことできんはずじゃがのう……」
「それに彼はあれでも手を抜いていたように思えますね……相当な修羅場をくぐっていそうです」
「素手であれだけ強いうえ剣を持っていたからのう、もし彼が剣を持ち、本気で魔法等を使ったら……どうなるかのう。それに彼は、ミス・タバサの使い魔じゃ。下手に荒事を起こせばガリアと戦闘になるやもしれん。そうなればトリステインなんぞすぐに滅んでしまうわい」
「た……確かに」
「じゃからこのことは他言無用じゃ。分かったかの?」
「は……はい!」
「さて、彼は何者なんじゃろうな……」
「一応、今日色々と話してくれるようですが……どこまで話してもらえるか」
そして俺は、今タバサといる。
「勝手なことしてすまなかったな」
「いい」
なんだかこの体になって怒り易くなった気がする……悪魔になったから少し短気になったんだろうか?
そんなことを考えてるとタバサが急に
「……っう」
目を押さえ始めた。
「どうした?タバサ」
「イルククゥがどこかに連れて行かれそうになってる
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