決闘と小さな相棒
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マジック』で確かめたのですが、正真正銘、ただの平民の少年でした」
「そんなただの少年を、現代の『ガンダールヴ』にしたのは、誰なんじゃね?」
「ミス・ヴァリエールですが……」
「彼女は優秀なメイジなのかね?」
「いえ、というか、むしろ無能というか……」
「さて、その二つが謎じゃ」
「ですね」
「無能なメイジと契約したただの少年が、なぜ『ガンダールヴ』になったのか。まったく、
謎じゃ。理由が見えん」
「そうですね……」
「とにかく、王室のボンクラどもに『ガンダールヴ』とその主人を渡すわけにはいくまい。そんなオモチャを与えてしまっては、またぞろ戦でも引き起こすじゃろうて。宮廷で暇をもてあましている連中はまったく、戦が好きじゃからな」
「ははあ。学院長の深謀には恐れ入ります」
「この件は私が預かる。他言は無用じゃ。ミスタ・コルベール」
「は、はい!かしこまりました!」
そしてオスマンはふと遠見の鏡を見る。
その瞬間、何かに気がついた。
「いかん!!」
くわっと目を見開き、叫んだ。
そして広場にて
俺がサイトに礼を言われた後、すぐに俺たちに向かって火球が飛んできた。
俺は、咄嗟にサイトを突き飛ばし、自分もかわす。
突き飛ばされてしりもちついたサイトは、突然のことで呆けていたが、状況を把握する。
「た、助かった……」
「チッ!もう少しでその無礼な平民たちを始末できたのに」
観客の一人が舌打ちしながら出てくる。それにギーシュが
「何してるんだ!カニス!」
カニスと呼ばれた男子生徒。見覚えがあるな……どこで見たんだ?
「僕に無礼を働いたやつを始末するついでに君の汚点を消してあげようと思ってね」
教室でタバサに暴言はいたやつか……
「やめるんだ!彼を殺しても僕が負けたという事実はかわらn「うるさいな、君はそこで黙ってあの平民たちが殺されるのを見ていなよ!」ぐあっ!」
カニスは、ギーシュにさっきより小さな火球をぶつける。ギーシュはその場に倒れた。
俺はカニスの行動に怒りを覚える。
「そちらから先に不意打ちしてきたんだ……覚悟はできてるんだろうな」
「魔法が使えるようだが貴族ではないんだろう?そんな貴族崩れに覚悟なんてする必要はないね」
「そうか。俺としては使い魔を交えて戦っても良いぐらいだと思ったんだがな……お前だけでは俺の相棒すら倒せないぞ」
「ラインメイジである僕が弱いというのか!」
「あぁ」
カニスは怒りに震え始めた。
「いいだろう、お望みどおり使い魔をだしてやるよ!そしてお前を一方的に甚振ってから殺してやる!来い!カローヴァ!!」
カニスがそう叫ぶ
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