決闘と小さな相棒
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オスマンとコルベール先生は顔を見合わせ
「教師たちは、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めております」
「アホか。たかが子供のケンカを止めるために、秘法を使ってどうするんじゃ。放っておきなさい」
「わかりました」
ミス・ロングビルが去った後
「オールド・オスマン」
「うむ」
オスマンが杖を振ると壁にかかった大きな鏡に、ヴェストリ広場の様子が映し出された。
俺は、タバサに召喚獣に関していろいろと聞かれているとなにやら周りが騒がしくなってきた。
その様子を見て
(すっかり忘れていたがギーシュとサイトの決闘があったんだった)
「なにか、あったみたいだな。行って見るか」
コクリと頷くタバサと騒ぎの中心に向かった。
広場に着くとボロボロのサイトがいた。
「お願い。もうやめて!」
ルイズがそう言ってサイトを止めようとしている。
(原作介入はあまりしないつもりだったが、もう考えるのはやめよう俺は俺のしたいようにする)
俺は前に出る。そしてサイトの前に来る。
サイトは俺に気づく。
「……アルさん?」
サイトの前に腰に佩いていた天叢雲剣を地面に刺す。そしてギーシュを見て。
「これは決闘のはずだったな?」
「……なんだい君は?今、決闘の最中なんだが」
「言ったな。では、丸腰の平民相手に魔法で一方的に攻撃するのが決闘なのか?少なくとも俺には決闘に見えない。決闘とは正々堂々とするものではないのか?」
「なら君はどうしたいんだい?」
「せめてサイトに武器を持たせろ。それで少しはフェアになる」
「君の言うことも一理ある。いいだろうそこの平民その剣をとりたまえ」
そして俺はサイトの方に向く。
「なんでアルさんは知り合ったばかりの俺に親切にしてくれるんですか?」
とサイトが聞いてくる。まぁそう思うな、普通。
「同じ使い魔のよしみだ。この決闘が気に食わなかったっていうのもあるがな、サイトがなんで決闘してるのかはわからないが、負けたくないんだろう?」
「あぁ!負けたくねぇ!」
「まだ大丈夫のようだな。剣を取ったら後戻りはできんが、覚悟は良いか」
「あぁ!」
「じゃあいってこい。そして絶対勝て!」
「おう!」
サイトが剣を握ろうとするとルイズが
「だめ!絶対だめなんだから!それ握ったら、ギーシュは容赦しないわ!」
「覚悟ならできてる。俺はもう元の世界にゃ帰れねぇ。ここで暮らすしかないんだろ」
「そうよ。それでどうして覚悟が決まるの!?今は関係ないじゃない!」
「使い魔でいい。寝るのは床でもいい。飯はまずくたっていい。下着だって、洗ってやるよ
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