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いつか必ず、かめはめ波を撃つことを夢見て
第16話 登場!孫悟空
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聖地カリンを騒がす貴様らには、何も渡すものなど無い!」
 ボラが、トラ型の獣人や人間たちに向かって、言う。

「何だと……! この野郎、痛い目を見させてやる! 撃て撃て――っ!」
相手が銃を使い、ナシゴとボラを攻撃してきた。しかし、ナシゴは素早く弾丸をつかみ捕り、ボラは鋼の肉体で弾丸を跳ね返した。

「俺達に鉄砲は無駄だ」
 ナシゴ達の行動と、その言葉にあっけにとられるトラ型の獣人と手下の仲間達。銃が効かない人間にとても驚いたのだろう。その隙に、ボラが行動に移す。一番近くに居た、人間へと素早く近づくと、襟首を掴み、その体を木に向かって投げてぶつけ、絶命させた。

 ナシゴもボラの攻撃に続き、あっけにとられている人間へと一歩で近づき、首を手刀で一撃。相手はそれだけで、首の骨を折り死に至った。いきなり銃で相手を死なせようとする人間に対して、ナシゴは容赦がなかった。

 その光景を目の当たりにした、トラ型の獣人が飛行機目掛けて一目散に逃げ出した。ナシゴが後を追い、コンマ一秒で追いつく。そのまま、先程放ったのと同じように、トラ型の獣人にも手刀を食らわせる。

「ふぅ、問題なく片付いた」
 ナシゴが一息つく。
「ナシゴ様、この遺体は私が葬ってきます」
「そうか、頼む」
 肩や腕に、死体を担ぎボラは塔の下から、少し離れた場所へ死体を葬りに行った。

確か、ナシゴの記憶通りなら、彼がこの後この場所に現れるだろうという記憶もあったから、ナシゴは、ボラの帰りを待ちながら、彼の登場を待った。

ボラが遺体を葬りに行った数分後、筋斗雲で近づく一人の人間が現れた。

「おーい!」
 ナシゴが見つけると、大声でそう叫んで筋斗雲に乗る人間を呼び止める。呼び止められた人間は、呼ばれたことに気づいて降りてくる。

「なんだ、おっちゃん? オラに何か用か?」
 ボサボサなトゲトゲ頭に、まん丸い目をした、少年が?斗雲から下りてきた。ナシゴは、彼を見るなり、嬉しすぎて泣きそうな感情になった。彼が、後に“宇宙で一番強いヤツ”になる孫悟空、その人だった。
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