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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第347話】
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らね」
嬉しそうな声色と共に耳掃除をしていく美冬。
股の感触と耳掃除の心地好さについうとうとしつつ、瞼が少しずつ重くなるのを感じた――と。
「うーん、お兄ちゃんの耳、綺麗すぎ〜。 耳掃除しがいが全然無いよぉ。 ……次は反対側ね? ……パンツ、見ないでね?」
「……ならこんな短いスカート穿くなよ。 ……ったく」
そう言いつつ、反対側へと向き直すとちょうど美冬の股とスカート、服に隠れているが腹部が見える。
そして残念ながらパンツは見えない――てかそうそう見えるはずが無いのだが。
……まあ美冬の事だから今日辺りは水色の下着だろう……上下共に。
そんな妹の下着姿が脳裏に過ってしまい、軽く頭を振ると美冬が――。
「こらっ! じっとしててよね、お兄ちゃん!? お、お兄ちゃんが私の膝で頭を振ったら擽ったくなるんだから……もぅ」
そう言ってまた耳掃除を再開する――時計の秒針を刻む音だけが室内に響き、気持ちよさで再度うとうとしているとふぅっと耳に息を吹き掛けられ、背中がゾクゾクした。
「な、何をするんだよ美冬」
「何って――最後に耳に息を吹き掛けただけだよ。 ……もぅ、そんなに驚かなくても良いじゃん」
耳掃除が終わり、向き直すと美冬が俺を見下ろすように見ていた。
軽く俺の前髪を掻き分け、ゆっくりと近づいてくる……。
「……み、美冬?」
「……動かないで、お兄ちゃん」
その言葉に、まるで金縛りにあったかのように身体が固まる。
美冬の唇が近づいてくるのが見え、早鐘を打つように心臓が鼓動する――キュッと瞼が自然と閉じてしまう。
そして、俺の額へ口づけを落とす。
小さなリップ音が室内に響き、瞼を開けると僅かに頬が上気した美冬が――。
「……へへ、口にキスされると思った?」
悪戯っぽく微笑む美冬の姿に、自然と顔に熱を帯びるのを感じて思わず――。
「そ、そんなわけないだろ。 ……ったく、あんまり兄をからかうなよな?」
「本当かな? お兄ちゃん……おもいっきり瞼閉じてたよ?」
「……ッ!? な、何となく閉じただけだよ! ……もぅ、あまりからかうなよ」
……それでなくても時折美冬が女に見えてしまうダメな兄なのに……本当、どうしたんだろうか。
自分の妙な気持ちを戒めたくても、どう戒めれば良いのかが分からずにもやもやとしていると。
「ふふっ。 ……でも、美冬はお兄ちゃんにならファーストキス、あげてもいい……よ?」
「……はっ? い、いきなり何を言って……」
唐突なファーストキス捧げる発言に、頭の中が混乱しつつも美冬は顔を真っ赤
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