1日目〜午後〜
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「なにぼやっとしてんだよ」
私たちは人気アトラクションの長い列の中にいた。
スマホで写真を撮ってお兄ちゃん達のラブラブ写真を作っている最中、篠田裕也に頭をどつかれた。
「いったあ〜…」
「前。早く進め」
言い方は腹立つが言ってることはあっているから反論できない。
そして前にいるバカ夫婦もこっちに気づいていない。
「はいはい」
一言言って前に詰める。
「はっ、悪趣味…」
あいつが何かいいよった。
「は?なにが?」
「それ。スマホ」
私のスマホに写ってるものは2人の写真…
「いいでしょ!別に好評なんだから…ってか勝手に見んな!」
そういって背中をむけた。
「は〜…」
ため息が聞こえたけどもうしらないっ!
「…かわいいな…」
しばらくしてから後ろからそんな声が聞こえてきた。
「えっ?!」
…不覚にも振り向いてしまった。
「あ?ばかか。おまえじゃねえよ。そこのねこのことだ」
意地悪な笑みを浮かべてこっちを見ている篠田裕也が目の前にいる。
「わかってます〜」
うっざ!
なんなの?!さっきから…
「お兄ちゃん!優華!もう帰っていいっ?!」
「ええ!?なんでっ?」
「みらい?」
お兄ちゃんも優華もびっくりしている。
でも…
「もうこの人やだ!」
気づけば叫んでしまっていて…
しかも後ろに向かって指までさしている。
「裕也!みらいに何かいったの?」
「別に」
は?『別に』?
「ふざけんなっ!」
そのまま駆け出してしまった。
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