暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0611話
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 ホワイトスターにある家でスレイを泊めた時にレモン達とのとあるシーンを見せてしまった事。
 イスルギ重工の受付で半ば抱きしめた事。
 そう言えば、月で模擬戦をやった時にも同じように抱きしめていたか。
 スレイと過ごしてきたそれらの光景を思い出しつつも、スレイが俺に好意を抱く理由が全く想像出来なかった。いや、もちろん友人や同僚、あるいはパイロットとして好意を持っているというのは知っていた。だがそれでも……異性として、男としての俺に好意を持つとは思ってもいなかったのだ。
 何しろ、スレイが幾度も口にしていたように既に恋人が3人もいる。更にはあやか、千鶴、円、美砂の4人に対しても好意を持っており、将来的に4人の気持ちが変わらなかったら受け入れるという宣言すらしているのだ。
 それを散々不誠実だと言ってきたスレイが、俺に好意?
 可能性として考えられるのは、フィリオの治療に感謝してその気持ちが好意に……即ち、LikeからLoveに変わったんだろうか。

「酔っ払いの戯言……とは片付けないでね。それだとスレイがあまりにも哀れだから。起きた時に本人が自分の口にした内容を覚えているかどうかは分からないけど、酔っ払っているからこそ心に秘めた想いが口に出た。私はそう思うわ」

 香凛がワインを口にしながらそう告げてくる。
 ……そうなんだろうか。もちろん俺の中にスレイに対する好意があるというのは事実だ。他人に厳しい分、自分に厳しい性格。何でも出来るような天才であるかのように見せかけて、実はその裏で人一倍努力を重ねているというのも知っている。良くいる、才能だけの女ではない。そして家族思いなのはフィリオを見ていれば誰でも分かるだろう。つまり一度気を許した相手に対しては酷く情が深いのだ。
 もちろん内面だけでもない。外見に関してはレモン達に負けない程の美貌やスタイルを誇っている。

「……俺はお前をどう思っているんだろうな?」

 そう呟き、スレイの髪を梳きながら眠りへと身を委ね、俺の意識は闇へと落ちていく。
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