暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0611話
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通した情報網ではその辺の情報を得ていない。

「何に使うのかというのは聞いてるか?」
「いや、ただ貸して欲しいとだけ言ってきたらしい。私も数日後にはエリア11に向かうが、その時に海氷船を出す事になる」
「……なるほど、もう貸し出すのは決まっているのか」
「ああ。大宦官と交渉した結果らしいな。エリア11に私が行くのも、その大宦官の手の者が総領事館に派遣される時の護衛としてだし」

 本来の歴史と違う流れを辿っているのか? 今まではあまり原作介入をしてこなかったが……まぁ、ギルフォードやグラストンナイツは引き抜いているが。
 それとも、俺が知らなかっただけで本来の歴史でも海氷船については相当前から話を通していたんだろうか。

「結局やる事は変わらないがな」
「アクセル?」

 俺の呟きに、香凛が反応する。
 その様子に何でも無いと首を振ってから口を開く。

「その点は問題無い。と言うか、俺が問題あると言っても今のままでは大宦官の命令通りにするしかないんだろう?」
「まあ、そうだが。星刻様に伝えるように言われただけだからな」
「取りあえず、だ。俺の計算通りに進めば、その海氷船が使われる時が俺達の立ち上がるべき時だ。星刻にはその辺を伝えておいてくれ」
「……分かった」
「いよいよ……いよいよか。ようやく俺達が立ち上がって、あのあの大宦官の奴等からある程度とは言っても民衆を解放出来る。それに、残りの民衆にしてもいずれ……」

 酔いが回っているんだろう。顔を赤くしながらも、しみじみと呟く洪古。

「おい、飲み過ぎるなよ。俺はともかく、お前達は明日も色々な街や軍の有力者に対する根回しで忙しいんだろう?」
「ん? ああ。問題無い。俺がこの程度で酔う訳がないだろう」
「それならいいが……一応聞いておくが、アルコールに関しては部下達にもやってるんだよな? ここにいる者達だけが飲んでいるって事はないだろうな?」

 上だけが贅沢をしているとなると、やっている事は大宦官と同じだ。そんな風に言われかねない。そんな俺の心配から出た言葉だったが……

「全く問題無い。ここにいるのは最高幹部の俺達だけだが、他の奴等にも鹵獲した品はきちんと配ってある」

 ビールの瓶へと直接口を付けて飲みながらそう返事をするのだった。
 この辺、酔っ払っていてもきちんと……

「おい! アクセル!」

 ……は?
 突然そんな声と共に、顔を赤くしたスレイが俺を睨みつけながら迫ってくる。
 目はトロンとしており、顔は赤く、口から出ているのは強烈なアルコール臭だ。そして手に持っているのは黒い液体の入っているコップ。恐らく何らかのアルコールだと思うが……にしても、いきなりここまで酔っ払うとかどうなっているんだ?

「聞いているのか
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