15幻想曲ーstrascinando(音を引きずるように)
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で、
「はい♪チャンスだよ♪スイッチ!」
「はああああああ!」
シリカのソードスキルが決まり植物系モンスターがポリゴンスノーに変わる。
「ううう…そうだった…やっぱり気持ち悪いモンスターが多い…」
「だね…女の子にはキツイかも…」
この森は植物系モンスター…しかもちょっと女の子の敵が多いね。粘液とか触手とか…
「しかも花が無いしね…でもレベルはかなり上がったんじゃない?」
「そうですね…レベルは5上がりましたね。」
「お、いい感じじゃん…??」
僕はとっさに大鎌ソードスキル防御スキル『エンペラーワルツ』を発動する。バトンのように大鎌を回し、いきなり投げられたナイフを弾く。
「oh…流石死神…相変わらずの大鎌だぜ…。」
…なんでだよ。この声は。最悪だよ…なんであいつがいるんだよ。
「シリカ…転移結晶でちょっと逃げてくれない?…ちょっとこの人と遊ぶからさ。」
笑顔で言う。気づかれない様に心配させないように。最初はシリカはちょっと心配そうな感じだったが何か感じ取ったのか直ぐに転移してくれた。
「さて、…久しぶりだね。全く、君とは会わないと決めたのにね。」
「俺は会いたかったぜ…音の死神。」
「んで何の用?POH?」
森の奥から出て来たのはヒースクリフ並みのカリスマを持ち、その話術でプレーヤーを殺人の道へ誘うレッドプレーヤーのPOHがそこにいた。
「おいおい音の死神…連れないな…一緒にタッグを組んだ仲じゃないか?」
「…」
そう、僕はこいつと1時期タッグを組んでいた。僕が敵に切り込み、POHが細かく敵を処理する。ほとんどの敵はこれで倒せていた。
POHがレッドプレーヤーだと気づくまでは。
「また、俺と組まないか?」
POHは言う。だが今の僕とPOHの獲物が違う。
「断る。レッドプレーヤーの君と組んでメリットがない。」
「なるほど、メリットか…確かにメリットはない。」
「だったら…」
「お前の殺意に応えることができるぜ。」
POHは囁くように、僕に語りかけてきた。
「どうだ?殺したんだろ?解るぜ?その殺意をぶつけてみないか?」
その言葉は甘い言葉。まるで飲んでしまうとやめられないお酒の様だ。
「…ああ、そうだな。ぶつけてみようかな。この湧き上がる殺意を。」
僕は同意する。ただし、
「君に。」
『マジシャンイリュージョン』を発動する。とんでもない速さの技なのにPOHは完璧に弾く。
「oh…やはりそう来ると思ったぜ…」
「へえー完璧な不意打ちだったのにな♪」
「どうやらお前は完璧な敵のようだな。…本気で殺すぜ。」
「マジか〜困るな…んじゃ恒例の言葉で始めようか!」
僕は後ろに大きく飛んで、
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