来たるはブロンド貴公子とプラチナ軍人(?)……です。
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の縛りありだがな。
で、1時間後たったくらいで……
「燃え尽きたよ……燃え尽きたぜ。」
「え……ちょっと弾!?なんで真っ白になってんのよ!?」
気力体力を使い果たした弾は真っ白になっていた―――それも、某ボクシング漫画主人公の最期ように―――タオル投げたほうがいいのか?これ。
「ちっきしょぉぉぉぉ!なんで勝てないんだよ、最強の漢女持ち出したのになんで勝てないんだよぉぉぉぉ!?」
復活が早い弾。もうカラー画質に戻って吠えている……元気だなおい。
「ちょっと、落ち着きなさいって!」
若干引き攣った顔で鈴が弾を宥める。
「ちきしょぉぉぉぉ!リア充と非リアの違いなのか!?そうか、そうなんだな!?」
「だぁーもう!黙りなさい!」
スパコーンッと鈴が暴走しかけの弾の頭をはたく。なんか気の毒に思えてきたな……。
まぁそんなこんなで弾は俺との対戦成績を遂に50敗を超えさせた。手加減してんのになんでだよと言う心のつぶやきを俺は飲み込む。
弾よ……強くなれと。
と、部屋の麩がコンコンと叩かれる。誰かがノックしたんだな。
「お兄。お爺ちゃんが昼飯食えって。」
そんな言葉と共に部屋に顔を出すのは弾の妹の蘭だった。
「あら、蘭じゃない。ちょっとは背丈伸びた?」
「む……鈴さんお久しぶりです。あれ、そんなに身長小さかったですか?」
「なんですって?」
見つめ合う二人の視線はバチバチと火花を散らしているように見えるのはなぜだ?
「何やってんだよ、鈴と蘭。」
「はひ!?い、一夏さん!」
話しかけたら蘭が一気に緊張した……俺なにかしたか?
しかし……蘭よ。その格好はラフすぎやしねぇか?と俺は心の中で呟いた。
タンクトップ(ノーブラ+へそが丸見え)にショートパンツ。動きやすさと暑さ対策かもしれんが兄貴がいるならしゃんとしてやれよ。
「お前ら、ホントは仲いいだろ。」
「「そんなわけあるか!……真似するんじゃないわよ!(しないでください!)」」
弾のツッコミに過剰反応して二人はハモる……まぁほっとくか。
「一夏も昼飯食っていけよ。まぁ定食の残りもんだろうけど。」
「いや、いいさ。昼飯ゴチになるぜ、なんだかんだ言って厳さんの飯は美味いからな。」
御年80歳を過ぎる年頃の弾のじいさんで五反田家の頂点。厳さんの作る定食は懐かしい味がして落ち着くしうまいから俺は嫌いじゃない。
「じゃ。そいつらはほっといて―――」
「「……あ?」」
「い、一緒に降りような、二人共!」
弾、見事に尻に轢かれてるよな。俺なら正々堂々と面と向かって―――
『唯一の身内の二人に勝った試しはあるのか?』
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