はぐれ召喚獣
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
俺たちは桟橋に向かって走っていた。
夜道は月明かりもあるが夜目が利くので普通に見える。
建物の間にある階段をワルドが上ったところでサイトが疑問に思ったことを口にするがワルドは答えない。
そして桟橋が見えてきた。それを見てサイトが驚いたりしたが、桟橋に向かうために木でできた階段を上っていく。
(後ろと外から人の気配がする)
そう思いサイトに小声で知らせ、途中の踊り場に出た所で黒い影が動こうとした瞬間、サイトはデルフリンガーで袈裟斬りにしようとするが避けられる。
「っく!ルイズ!」
サイトの攻撃を避けた人影の後ろからさらにもう一人が飛び出してきてルイズのほうに向かうが。
「させん!」
俺はルイズの前にでて敵に剣を振り下ろす。相手はそれを斧で防いだ。
(こいつ斧で剣を、それにこの肌の色……)
すると相手は奇妙な声を出す。
「ぎぎゃ」
鳴き声?……ローブで隠れているが、あれは……あの神の仕業だな。今度はなにやらかしたんだ……
俺はすぐにサイトの方に向き。
「サイト、先に行け!俺はここでこいつらを引き止める!」
「わかりました!いくぞルイズ!」
俺が敵を牽制している間にサイトはすばやくルイズのところに行く。
「え、ちょ、ちょっと!」
ルイズを連れていった。ワルド?そんなやつは知らん。
サイト達が行ったのを確認すると、敵は撤退しようとしていたが。
「メガウィンド」
敵を壁ごと吹き飛ばし外に移動する。
相手は倒れていたがすぐに起き上がる。ローブは風で吹き飛ばされていて姿がはっきりとわかる。
「やはり、サハギンか……」
緑色の魚人が立っていた。
離れてこちらを見ていたやつがいたがそいつが召喚した感じではない。魔力の反応がなかったし、そいつはもうこの場にいない。となると……
「はぐれ召喚獣か?」
「ぐるるるる」
うなり声を上げ襲い掛かってくる。なにやら様子がおかしいようにも見える。
俺は呼びかけてみたが、通じなかった。その間にも相手は襲い掛かってくる。
「言葉は通じないか……送還はできないし、可哀想だが倒すか。召喚!クロ!」
召喚に応じ、黒く小さなカラス天狗がでてくる。
「たのむぞ、クロ」
俺は攻撃を避けながら頼むとクロはコクっと頷く、そして手に持っている葉団扇を振り下ろすと風がサハギンに飛んでいきサハギンを切り裂く。
「ギャアア!!」
サハギン達も黙ってやられるままではなくこちらに突っ込んできて斧を振り下ろしてくる。
それをかわしながら距離をとり、クロにサハギンを牽制と誘導してもらい呪文を詠唱する。
「正義の意志、雷撃の剣となり咎ある者に降り落ちる。サンダーブレード!」
サハ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ