第二幕その一
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第二幕 いざ出発
朝になりました、皆朝御飯を食べてです。
出発の時になりました、モジャボロはにこにことして言うのでした。
「さて、朝御飯も食べたしね」
「いよいよですね」
「出発ですね」
「そう、カドリングに行こうね」
「朝に御飯を食べることもいいのよね」
ドロシーもにこにことしています、見ればもう旅に出る為のラフなスカートと上着です。その上着の色は五色です。
緑を基調として赤に青、紫に黄色です。この五色です。
その五色の服を見てです、恵梨香が尋ねました。
「あの、その服は」
「ええ、オズマから貰った服の一つなのよ」
「そうなんですか」
「どうかしら」
その膝までのスカートをひらひらと動かしての言葉です。
「似合ってる?」
「とても。それでその五色は」
「それぞれの国の色なの、オズの国のね」
「そうですよね」
「そう、それで緑色がベースなのは」
このことはドロシーから言うのでした。
「やっぱりドロシーさんがエメラルドの都の王女さんだからですね」
「そうなの、だからなの」
「最初は青いイメージがあったんですけれど」
「最初に来た国はマンチキンだからね」
それでドロシーの最初のイメージカラーは青だったというのです。
「だからよね」
「はい、そう思っていました」
「そうよね。けれど私の色はね」
「ドロシーさんの色は?」
「実は最初はこれといってなかったのよ」
オズの国に来た頃はというのです。
「王女になるまではね」
「それで今はですね」
「そう、緑でね」
そしてだというのです。
「あと四色も一緒になって」
「オズの国の色ですね」
「それになったのよ」
そうだったというのです、オズの王女として。
「どの色も好きだけれどね」
「そうですか」
「そう、それで今の色はね」
「オズの国ですね」
「そうなの。ではいいわね」
「はい、出発ですね」
「トト、行きましょう」
ドロシーはここでトトにも声をかけました。すると黒くて長い毛の小さな犬が尻尾を振りながらドロシーのところに来て言ってきました。
「お待たせ、ドロシー」
「ええ、じゃあね」
「今回も一緒にね」
「チョッキンペットの村に行きましょう、まずは」
「そうそう、まずはあの国に行こう」
モジャボロも言ってきます。
「最初はね」
「それから兎の国ですね」
「あの国に行くんですね」
「そして実はね」
「実は?」
「実はといいますと」
「他にも行く場所が出来たんだ」
モジャボロはここで五人にこのこともお話するのでした。
「チョッキンペットと兎の国以外にね」
「あれっ、そうなんですか」
「他にも行く場所が出来たんですか」
「そうなんだよ」
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