学院に来る王女
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今日は朝の鍛錬にサイトは来なかった。
理由は知っているが、後で本人の口から言わせよう。
タバサはサイトがこないことに興味を示さず、テテをジーッと見ていたりしている。
そして最近シルフィードも鍛錬を見に来る。
シルフィードはタバサの隣でテテを見ながら
「お兄さま、今日はいつも来る使い魔の男の子が来てないのね。なにかあったのかしら」
「さあな、後で理由でも聞くか」
俺はいつも通り鍛錬を終え、その後教室にて。
鎖で繋がれたぼろきれのようなサイトがルイズに引きずられながらサイトはやってきた。
キュルケとなにか話した後、鎖を引っ張り。
「誰があんたに人間の言葉を許可したの?わんでしょ。犬」
ルイズは言いはじめキュルケがサイトを誘惑し始め、逃げ始めたサイトを鞭でたたきながら追いかけ始めた。サイトはもうきゃんきゃん叫び始めている。
さすがにもう止めた方が良いかなと思った俺はルイズとサイトの間に立つ(もちろん鞭は避けて)
「どきなさいよ!」
「まぁ、落ち着いて周りを見ろ」
怒鳴るルイズにそう言うと、はっとした表情になったルイズは周りを見て。
「し、しつけはここまで!」
顔を赤らめ、ごまかすように鞭をしまいながら席に向かっていった。
「あ、ありがとうございます。アルさん」
「サイトさっきの話、後で詳しく聞かせてもらうからな……」
俺はサイトの方に軽く顔を向け言うと。
「は、はいー!」
なにやらサイトは青ざめていた。
その後、サイトに回復魔法を最低限動ける程度にかけてから少したって先生がやってきた。
「では授業を始める。知ってのとおり、私の二つ名は疾風。疾風のギトーだ」
ギトーはキュルケの方に向く。
「最強の系統は知っているかね?ミス・チェルプストー」
「虚無じゃないんですか?」
「伝説の話をしているわけではない。現実的な答えを聞いているんだ」
いちいち引っかかる言い方するなこの教師と思いながらキュルケを見る。
「火に決まってますわ。ミスタ・ギトー」
不適な笑みを浮かべながら答えていた。
「ほほう。どうしてそう思うね?」
「すべてを燃やしつくせるのは、炎と情熱。そうじゃございませんこと?」
「残念ながらそうではない」
ギトーは杖を引き抜きながら。
「試しに、きみの得意な火の魔法をぶつけてきたまえ」
その言葉にキュルケは驚いている。
「どうしたね?きみは確か、火系統が得意なのではなかったかな?」
ギトーは挑発する。大人気ないな……
「火傷じゃすみませんわよ?」
「かまわん。本気できたまえ。その、有名なツェルプストー家の赤毛が飾りではないの
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