学院に来る王女
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べれないらしい。
「コルベール先生、ギトー先生のことは気にしないでいい。それより何かあったんだろ?」
「そ、そうでした!えーおっほん。今日の授業は全て中止であります!」
ギトーのことで静まり返っていた教室中から歓声が上がる。その歓声を抑えてから。
「えー、皆さんにお知らせですぞ」
そう言ってのけぞるとカツラが床に落ちて、教室から笑いが漏れ始め。
「滑りやすい」
呟いたとたん大爆笑に変わった。
「コルベール先生……」
コルベール先生を見てから。
「まぁ、一旦静かにしてくれ。授業を中止にするほど重要な話らしいから」
そう俺が言ったとたん教室中が静まり返った。なんだ?こんなに素直に聞くなんて。なにやら一部が目を輝かせて俺を見ているし、なぜだ?
「じゃあ、コルベール先生続きをどうぞ」
その様子を見て驚いているコルベール先生に話を進める。
「は、はい。皆さん、本日はトリステイン魔法学院にとって、よき日であります。始祖ブリミルの降臨祭に並ぶ、めでたい日であります」
それから一息おいて。
「恐れ多くも、先の陛下の忘れ形見、我がトリステインがハルケギニアに誇る可憐な一輪の花、アンリエッタ姫殿下が、本日ゲルマニアご訪問からのお帰りに、この魔法学院に行幸なされます」
教室中がざわめく。
「したがって、粗相があってはいけません。急なことですが、今から全力を挙げて、歓迎式典の準備を行います。そのために本日の授業は中止。生徒諸君は正装し、門に整列すること」
生徒達は緊張した面持ちになり一斉に頷く、コルベール先生はうんうんと頷いた後。
「諸君が立派な貴族に成長したことを、姫殿下にお見せする絶好の機会ですぞ!御覚えがよろしくなるように、しっかりと杖を磨いておきなさい!よろしいですかな!」
その後、生徒達は行動を開始し、コルベール先生は立ち去った。
「さっきはありがとね」
キュルケにお礼を言われた。
「あいつが気に入らなかっただけだ」
「それでも、私に向かってきた魔法を止めてくれたでしょ」
「やりすぎだと思ったからな。後、キュルケならあんなやつよりすぐ強くなる。だからさっきのことは気にするな」
「ふふ、わかったわ。あーあ、タバサの使い魔じゃなかったら彼氏にしたかったのに」
隣にいたタバサが短く。
「だめ」
「わかってるわよ。私はタバサを応援してるからね」
キュルケに言われてタバサは顔を少し赤くしうつむいた。
「そろそろ行くか、お姫様が来るんだろう?」
「そうね。急ぎましょう」
そして教室を後にした。
魔法学院正門にて
王女一行が来ると同時に生徒達は杖を掲げ、オスマンが王
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