学院に来る王女
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ならね」
キュルケの顔から笑みが消えた。どうやら本気で怒ったらしい。
杖を引き抜き、呪文を唱え火の玉を作る。生徒達はあわてて机の下に隠れ始めた。
そして火の玉はギトーに向かって飛んでいった。
ギトーは避ける仕草も見せず、杖を振ったとたん烈風が舞い上がり一瞬にして火の玉を消し風はキュルケに向かう。
俺はキュルケにレジストをかけ、風を打ち消す。
「なっ!?」
ギトーはそれに驚いている。
「おい、いくらなんでも自分の系統自慢のために生徒をダシにするなんて教師として恥ずかしくないのか?それにあのまま風が当たったら吹っ飛んでいたぞ。怪我をしないようにしてたにしてもやりすぎだ」
「系統自慢だと……いつ私がそんn「自覚がないのか?救いようがないな」き、貴様!」
顔を赤くさせて怒り出したが関係ない。
「それに最強の属性だって?属性にはそれぞれの長所と短所がある、それに魔法を使う状況によってもどれが有効か変わってくる」
「だが私はミス・ツェルプストーの攻撃を風で消し去ったじゃないか!」
「それはアンタの技量がキュルケより勝ってただけだ。属性は関係ない」
「くっ、じゃあ貴様は最強の系統はなんだと思っているのだ!」
「話を聞いていなかったのか?そもそも最強の属性なんて俺はないと思っている。伝説の虚無を含んでもだ」
「きょ、虚無を含んでもだと……!」
「魔法は、その時の環境、自分の技術等で強さは変わっていく。伝説の虚無だって同じだと俺は思う」
それから俺はギトーを見た。
「それに見たところアンタは実戦経験も少なさそうだ、戦闘経験もなしに風が最強だなんていっても説得力はないな」
ギトーは怒りに震えながら。
「戦闘経験がないだって?よほど貴様は私を怒らせたいらしいな」
「事実だろう?フーケの時も杖を上げず結局生徒に任せてたしな」
「くっ!決闘だ!叩きのめしてやる!!」
そういって杖を振って風を起こすギトー。
おいおい、ここが教室って忘れてないか?と思いながら杖を出し(カモフラージュ用)レジストで風を消して。
「あどけなき水の戯れ、シャンパーニュ」
ギトーの足元が白に近い薄い金色に輝き泡が出てきてギトーに当たる。
泡が当たるたびギトーは苦しそうな声を出してる気がするが気にしない。これでも威力はかなり弱めた。どれくらいかと言えば、そうだなレベル10の敵の体力4分の1削るくらい。
泡が止まるとギトーは方膝ついた
「弱すぎだろ……」
思わず俺がつぶやいたとたん、がらりとドアが開いてカツラを装備したコルベール先生が入ってきた。なにやら服もめかしこんでる。
「ミスタ・ギトー?どうしたのです?」
「……」
ギトーはしゃ
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