極楽鳥
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てな、その時に火竜に出くわしたんだ。ところであんたはどうしてここに?」
「私も貴方達と同じです。でも……」
女性が話し始めた。
リュリュは美食研究していて、庶民にも美食を娯楽にしてもらおうと色々食べものを作ったりもしているらしいが、研究不足でなかなか良いものが作れずにいるらしい。
それで世界中のおいしいものを探していて、世界七大美味の一つと言う極楽鳥の卵を食べようと思ったようだ。
だが、一ヶ月近く狙っていたところ、火竜に邪魔されて取れずにいるようだ。なんでもあの極楽鳥は敵が近づくと火竜を鳴き声で呼ぶらしい。
親鳥を倒そうにも、殺したとたんこのあたりの極楽鳥が火竜と集まってくるようだ。
それに極楽鳥は生涯に一度しか伴侶を選ばないようで、殺したら片方はずっと独り身になってしまうとか
で、どうするか悩んで一ヶ月がたってしまったという。
そして俺は、囮を申し出ることにした。
「俺が火竜の囮になっている間に卵を取ってきてくれ」
「そんな恐ろしいこと頼めません!!」
「きゅい。お兄さまならできそうな予感はするけど、危ないのね!」
「危険」
「大丈夫だ、今回は強力な召喚獣使う」
「召喚獣?」
リュリュは不思議そうな顔をして首をかしげているが
「見れば分かるさ」
そして俺達は行動を開始した。
前より火竜の数が増えた。
「ほんとに大丈夫なの?」
「火竜の数が増えてるのね」
「大丈夫だ。じゃあ三人はばれないように卵をとってきてくれよ」
「……分かった」
そしてタバサ達は音をなるべくたてずに走りだす。それを確認してから。
「召喚!」
俺は召喚獣を呼び出した。
タバサ SIDE
私達が走り出した後、後ろからアルの声が聞こえた。召喚獣を呼び出したのだろう。
そしてすぐに後ろから音がする。
ヒゥウウウウウ
風を切る音が聞こえてくるので見上げると。
赤い竜のようなものにアルが乗っていた。とても生物には見えない、おそらく機属性の召喚獣なのだろう。
「あ!お兄さまなのね。始めて見る召喚獣に乗ってるのね」
「あ、あれなんですか!見たこともない幻獣ですね……」
「あれは、機械。金属のゴーレムみたいなもの。幻獣じゃない」
「え!?金属のゴーレム?それなのに空を飛んで……羽も動かしてないのに」
それはタバサも不思議に思っている。金属のゴーレムが空を飛ぶなど、未だに分からない。
今度またアルに聞いてみよう。
「それよりも、卵」
タバサは二人を促し、卵をとりに向かった。
SIDE OUT
俺は機属性の召喚獣ヴァルハラに乗って、火竜に
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