シルフィードの一日
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いよう。うえ〜〜〜ん」
少女は泣き出した。シルフィードは自分は違うと否定したかったが、言葉を発するわけにもいかず。首を振るが、少女の泣き声は大きくなるばかり
シルフィードは首をかしげ、悲しげにきゅいと鳴いた。テテはシルフィードを励まそうと手でぽんぽんと叩く。
せっかく届けに来たのに・・・。騒ぎは大きくなる一方だったのでテテに一度降りてもらって籠を置かせ、また乗ってもらい飛び上がる。銃をもってこいなどと聞こえたので急いだ。
きゅいきゅい喚きながらシルフィードは学院へと向かう。テテも表情は暗くしながら、ぐんぐんスピードをあげるシルフィードに必死にしがみついた。
学院にて食堂裏口に行き裏口を鼻先で叩く。するとマルトーが出てきて
「ねんでぇ。お前さんかい。おっ?テテもか。ちょっと待ってな」
そして骨、肉、魚をもらい、マルトーを舐めてお礼をした後、テテと一緒に食事する。
テテはハシバミ草をもしゃもしゃと食べている。肉や魚も食べたが苦いのが好きらしい。
おなかいっぱいになると哀しさが少し紛れたが、心は沈んだまま。
そこにキュルケのサラマンダーとギーシュのモグラが来る。
「よぉ。青いのそれにテテ」
サラマンダーのフレイムが人間にはうなり声にしか聞こえない発音、ハルケギニアの先住言語で話しかける。ちなみにテテの名前は短いので?そのまま
「どうしたんだい。青いの。元気がねえじゃねえか」
フレイムは心配そうにシルフィードの顔を覗き込む
「ちょっと哀しいことがあったのね」
今日の出来事を話した。するとジャイアントモールのヴェルダンテが
「おやおや、それは哀しいね。きみは韻竜だというのに、そこらの竜扱いされたのかい?」
きゅいとシルフィードは頷く。使い魔仲間にはシルフィードが韻竜だとばれてる。アルも悪魔だとばらした。
彼らは仲間意識で主人にも内緒にしてくれている。
「でも・・・、怖がられたのは哀しいね。きみはこんなに気がいいのにね」
「ッテ!」
テテはそうだといった感じで言う。フレイムは
「ごつい顔してるからだろ?」
「ひどい言い方するのね!」
「まあ、人間にどう思われようといいじゃないか。もともと違う生き物なんだ。別に好かれなくたって生きていける」
「問題発言だな。赤いの、きみは使い魔がいやなのかい?」
ヴェルダンテはたずねる
「いやなもんか!メシには困らない。ご主人様は優しくしてくれる。ドラゴンどもが威張ってる、あの火竜山脈に比べりゃここは天国だよ!頼まれたって辞めるつもりはないね」
「まったくもう、あなたたちは気楽でいいのね。体は小さいから、ここで寝起きできる。シルフィはそうはいかないのね。森で寝起きしてるシルフィに
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