シルフィードの一日
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いつを召喚してくれええええ!などと言われ追い掛け回されたりしていたり・・・最近なにか対策したのか減ってきているらしい。
まあ召喚獣に関しての事件は今後暇なときにでも書かれるかもしれない・・・
シルフィードはテテに挨拶したあと、これから朝ごはんを食べに行くことを伝えると俺も行く!といった感じで返事が返された。
そしてそろって行こうとした時、また茂みから音がした。
「「?」」
顔を向けると、ひょっこり小さな女の子が顔を覗かせていた。
五歳くらいの子供だ。唖然とした顔でシルフィードたちを見ている。
手に籠を持っているから、近くの村からイチゴかきのこ採りに来たのだろう。
シルフィードは顔から冷や汗が流れ、テテは首をかしげている。
さっきまでのテテとの会話聞かれちゃった?
そんな風にひやひやしていると、少女はにっこりと笑みを浮かべ
「竜さんたち、何をしてるの?」
シルフィードは首をかしげ、言葉が分からないフリをする。テテはそのまま。
少女はさらに目を輝かせ、そばによってきて
「ねえねえ、竜さんたちどこから来たの?」
恐ろしい竜(もちろんテテは除く)を見ても、少女はまったく怖がった様子をみせない。なかなか変わった少女にシルフィードは嬉しくなって、身振り手振りで少女に説明をし始め、大空の向こうを指差し翼をぱたぱたと動かす。テテはその様子をじーっと見ている。
少女は
「そらからきたの?」
シルフィードは頷く。
「おそらからきた竜さんたち。かっこいー」
と少女はきゃははと笑ってシルフィードの首筋にかじりついてきた。そのあとテテにを抱き上げる。
シルフィードは嬉しくなって、きゅいきゅい喚いた。
テテは抱っこされるのが嫌そうだったが幼い少女相手に暴れることはしないらしい。ため息でもつきそうな顔?をしている。
「ねえねえ、今からなにするのー?」
シルフィードは大口をあけて、それからぱくぱくと口を閉じる。
「おしょくじ?」
きゅいきゅい、と首を振る。
「竜さんはなにを食べるの?」
と聞かれ頷いたり、首を振って答えつつ、少女と会話する。
少女はニナというらしい。テテは相変わらず抱かれたまま、少し不満そうな顔をしている。
「またきてもいい?」
去り際にニナにそう言われ、シルフィードは頷いた。テテはようやく開放してもらえて少しホッとした表情だ
ニナが去ってしばらくした後
シルフィードたちは学院に行こうとすると、小さな籠が転がってることに気付く。
「なにこの籠?」
中は蛙苺という野いちごが、たくさん入っていた。今朝の少女の忘れ物だ
「ああ、あの子の持っていた籠なのね。どうしよう。届けてあげた方がいいのか
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