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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百六十三話  『決戦(7) ライトニングの決着』
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反応を示すが、その女性局員だけは「チッ…」と舌打ちをして腕を振るう。
そしていつの間にか女性の腕にはなにかの爪だろうか? そんな感じの武装が浮かび出してきていた。

「…どうして気づいたのですか?」
「貴様から匂ってくる血の匂いで気づかせてもらった。貴様、戦闘機人だな?」
「ええ…ばれてしまったのなら仕方がありません」

そして女性の髪は次第に紫髪から金髪へと変わって姿は戦闘機人の姿へと変わった。
そして即座にレジアス中将の頭に爪を向けて、

「人質ですよ…」
「グッ…! レジアス!」
「父さん!」

ゼスト殿とオーリス三佐が叫ぶが私は構わず、

「勝手にやればよかろう。ただ、もうお前の腕の神経は繋がっていないがな…」
「えっ…?」

それで全員が戦闘機人の腕を見る。
そこにはいくつもの針が深々と腕に突き刺さっていたからだ。

「ぎぁっ!!」
「その隙、逃がさん!」

即座に私は戦闘機人との距離をゼロにまで近寄り浸透勁をぶちかます。

「カッ…!? あっ…」

白目を向いて戦闘機人はその場にヘタリこんで気絶した。
よし、これでもう邪魔者はいないな。
私の解析魔術の目から逃れられると思うなよ…。

「さぁ、これでもう君達を害するものはいない。じっくりと話し合うといい」
「八神士郎二尉、感謝する。さて、レジアス、お前に問いたい」
「なんでも聞いてくれ…。お前になら話そう」
「ああ、お前は俺の部下達を殺すように命じたのか?」
「違う! あれは、スカリエッティから人造魔導師素体を用意してくれと言われて、お前達が目を付けられていることを知った。
だから儂はお前に戦闘機人事件から身を引くように命じたのだ。だがら、ゼスト。お前達が強行しなければあれは起きなかったことなのだ。
儂の指示が遅かったために、お前の部下達を、そしてお前すらも犠牲にしてしまったのだ」

レジアス中将はそれで顔を手で覆い後悔するような表情になる。

「そうか…。お前が最高評議会に繋がっていたことは…?」
「ああ。認めよう」
「俺達の正義はどこで間違ってしまったのだろうな…」
「すまん…全ては儂の責任だ。世界のためと裏と繋がってしまった儂の弱い心が招いてしまった事なのだ」
「そうか…」

それきり二人は黙り込んでしまった。
しかし、しばらくして、

「儂はおそらく、これから今までしてきた事に対しての裁判にかけられるだろう…」
「俺も、そうだな…。だが、もう俺は時間がないのだ」

時間がない…?
あぁ、なるほど。
シホはこの時のために私に“これ”を託してきたのか。

「ゼスト殿、一ついいか?」
「なんだ?」
「貴殿の体、確実に治るといったら、どうする?」
「なに…?」
「旦那の体は
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