ミノタウロス
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とある任務の帰り道、シルフィードに乗っている俺たちは
「おねえさま、お腹が空いた。お腹が空いた。きゅいきゅい!」
タバサは相変わらず本を読んでいる。代わりに俺が言う。
「学院についたらマルトーさんに言ってご飯もらってくるから我慢するんだ」
「きゅい!もう我慢できないのね!トリステインに帰る途中、村とか街がたくさんあるのね。その地方特有の料理があるに違いないのね。たまには寄り道してそういうの食べるのも良いと思うのね!」
「寄り道はいいが、なんだか長い寄り道になりそうな予感がする」
「きゅい。予感なのね、大丈夫なのね。ほら、あそこに街発見。どんな名物があるのか気にかかるのね。ああ、気になりだしたらお腹が限界まですいたのね〜〜〜〜!もう飛べない。だめきゅい」
ふらふら落下を始めるシルフィード。演技だが。
タバサは本を閉じる。
「わあ!やっとその気になったのねお姉さま!きゅい!」
タバサは本をしまうとまた別の本を取り出す。
「期待させといてひどいのね〜〜〜〜〜!」
怒ったシルフィードは地面めがけて急降下する。俺たちは途中で振り切られ、空中に投げ出される。
「シルフィード!」
俺は怒るが、そのまま地面に着地し変化するシルフィード。
俺はタバサをお姫様抱っこして、翼を出してゆっくり飛びながら降りる。タバサが顔を少し赤くしつつも本を読み続ける。
俺は地面に降りると、タバサを降ろす。そして。
「シルフィード……」
「お、お兄さまは飛べるから大丈夫と思ったのね」
そしてシルフィードは逃げるように街に行こうとするが。
「待て!そのまま行くな!裸だろ!」
「きゅい。そういえばそうなのね。お兄さま召喚術で服出せないのね?」
「無属性のならできるかもしれんが……」
とりあえずやって見ることにする。
「召喚。シルフィードの服」
ポンッという音とともにシルフィードがよく着る服が出てくる。
でてきた……あの神またなんかしたのか?今度あった時、勝手に能力つけてた時はまた仕置きだな。
「さすがおにいさまなのね!」
服を着始めるシルフィード。そして服を着たとたん駆け出していった。
金ないからまた戻ってくるだろう。
三十分くらい後にシルフィードは駆け戻ってきた。
「お金が無いのね!ダメって言われたのね!」
そしてシルフィードはタバサの体をまさぐり始め、お金を捜し始めた。
仕方なくタバサは立ち上がり。
「やったぁ!きちんとシルフィードにご飯食べさせる気になったのね!」
きゅいきゅいとシルフィードは喚いた。
街につきシルフィードは一軒の酒場を指差し、喚く。
「お姉さま!お兄さま!ここ!ここの店な
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