ミノタウロス
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かった。色々薬を作り己の中の獣を殺そうとしたがそれも無理で日に日に自分でいられる時間は減っていったようだ。
「礼を言うぞ。少女と青年よ、最後にお前達の名を教えてくれんか」
「アルウィンだ」
「シャルロット」
タバサは本名を告げた。
「よい名だ」
「ありがとう」
タバサは頷く。
「ああ……、自分が自分でなくなるというのはイヤなものだな。実にイヤなものだ」
それが合図であるかのようにゆっくり、ラルカスの目から光が失われていった。
俺達は研究室ごとラルカスを火葬した。そして魔法学院に帰る途中。
タバサはぼーっと空を見つめている。シルフィードはタバサを心配して
「さっきのラルカスさん……、自分が自分でなくなるのがイヤだって言ってたけど……、その通りなのね。きゅい」
タバサはじっとしている。
「安心して。シルフィはお姉さまがお姉さまでなくなっても、ずっとお姉さまの味方なのね」
タバサはその言葉を聞いて俺のほうを向く。
「アルは、人間から悪魔になって変わった?」
「ストレートに聞くな……そうだな、変わったな」
「「!?」」
タバサとシルフィードは驚く。シルフィードはパニックになりながら叫ぶ。
「お、お兄さまもラルカスさんみたいになっちゃうのね!?」
「いや、ああはならないだろうが。人間だった頃より悪魔みたいになった気がする。自覚はそんなないがな」
「……」
「大丈夫!シルフィはお兄さまの味方でもあるのね!きゅい!」
「ありがとう、シルフィード」
タバサはなにか言おうとしたがやめて、小声で呟く。
「私も……」
「ありがとう、タバサ」
それを聞いて複雑そうな顔をしつつも顔を少し赤くする。
そして俺達は魔法学院に帰った。
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アルさんの魔法の熟練度が上がってきているようです。
召喚獣についてはXやグランテーゼのも出そうかどうか悩んでます。
後、なにか書きたかったことがあったような気が・・・思い出したら書きます。
では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
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