暁 〜小説投稿サイト〜
闇を祓う者〜他人の恋愛見てニヤニヤし隊〜
原作開始前
ルナさんとの邂逅
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界を……喰らう……」

 待てよ、そんなことしたらその世界は…

「そう、消滅するわ」

 サラッと俺の心を読んでくれちゃったりしたが、そこにツッコむ余裕がないぐらいに愕然としていた。

「事情は分かりました。だけど何故俺なんです? ただの人間ですよ?」
「何を言ってるのかしら? あんな能力(スキル)を持っておきながら。そんなのは普通の人間とは言わないわよ」
「それは言わないでください。あれは滅多なことがない限り使えませんよ。暴走することの方が多いです」
「貴方が未熟だったからね」
「返す言葉もありません。しかし、貴女じゃダメなんですか? 貴女は神なんでしょう?」
「う〜ん、まあ、そうなんだけど」

 あ、口調が戻った。

「私じゃダメなの。理由は名前から推測して。多分彼方くんなら分かるわ」

 名前? ルナ、ルナねぇ……あ、そういうことか。

「貴女の名乗った名前はルナ。ルナとはローマ神話における月の神。月は夜の主。つまり、月の神は夜の神。属性は月の神であるために光も含めているが、主な属性は闇。だから、同じ属性である《闇》を倒しきれない」
「そういうこと♪ それでは問題です、私の神としての本当の名前はなんでしょう?」
「ルナだ! ……と言いたいところだけど、それじゃあさっきの威圧感が説明できない。ルナはギリシャ神話のセレネと同一視される。そして、セレネは同じギリシャ神話のオリンポス十二神の一柱であるアルテミスとも同一視される。アルテミスは月の神であり、狩猟の神。これで、さっきの威圧感も説明がつく。よって、あなたはアルテミスだ。Aren't you?」
「あったりー♪ よくわかったね?」
「知恵を振り絞りましたとも、ええ。ライトノベルも役に立つもんだ」
「それでもすごいよ。あ、あと私のことはそのままルナで」
「了解です。因みにコレ。断ったらどうなるんです?」
「彼方くんの記憶を全て消してランダムで次の世界へ送る。引き受けてくれるなら、特典(ギフト)を与えていろんな世界へ行ってもらうかな」

 む?

「転生する世界は一つじゃないんですか?」
「めんどくさいことに《闇》はしぶといんだよねぇ……」
「なるほど、分かりました。引き受けます」
「いいの? 色んな世界廻らないといけないから大変だよ?」
「むしろそれは願ったり叶ったりです」
「ありがとう!」

 ルナさんは笑った。ルナさんは月の神だが、その笑顔は太陽のように輝いていた。

「それにルナさんみたいな美人から頼まれちゃ断れないですよ」
「もう、彼方くんったら。じゃあ、この中から行きたい世界を選んで?」

 はぐらかされてしまった。というか、

「行き先選べるんですか?」
「うん、いった先で何も無ければそれでよし。あ
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