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蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士
ギャンブラー
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激昂していた。

「どうなさいました?旦那さま」

支配人のギルモアがやってくる。

「どうなさっただと?あの場面で、フォー・ファイアがそろうなんてできすぎもいいところだ!イカサマだ!」

ギルモアはこの店では魔法を使っているものはいないといい、なんならディテクト・マジックも使っていいとまで言い切った。

魔法を使わないイカサマだと言われても、カードを切り配ったのはのは貴方だと、公平さ誠実さを示すためにそうしていると、低姿勢だが小ばかにしたような口調で言う。

貴族の客は大またで出て行ったと思ったら、杖を持ってまた現れ火の玉をギルモアにぶつけようとしたが、給仕のトマがすばやくギルモアを助け、さらに魔法を使おうとした貴族の懐に飛び込み左手の袖の隙間から出した短剣で杖を切り、貴族の右手を握り、のど元に短剣を突きつけた。見事だな……と素直に思う。

そして貴族の客を帰らせた。他の貴族の客は苦い顔していたが、平民の客から拍手が飛んだ。そしてその拍手に優雅に一礼するトマ。

「あの人、すごいのね。口がうまいだけじゃないみたいね。貴族をやり込めちゃうなんて。でもお兄さまには敵わないのね。きゅい」

驚きつつそういうシルフィード。俺はタバサの様子に気がついたが、今は勝負に集中しなければ負けるので、俺はなにも言わず別の場所に行くことにした。



見るとタバサのところに人だかりができていたので覗き込む。
ぼろ儲けしていた。あ、大勝した。
そこにギルモアが揉み手してやってくる

「お嬢様……。これはこれは大変な大勝でございますな。さて、そろそろ夜もふけてまいりましたが……」

「続ける」

タバサは即答する。

「申し訳ありませんが、このテーブルは、シューターが体調を崩してしまったので、お開きとさせていただきます。さて、そろそろ小さな賭けにも飽きた頃ではございませんか?」

タバサは頷く。俺はきゅいきゅい喚き始めたシルフィードを止めるために人ごみをすり抜ける。

「おねえさま!勝負は引き際が肝心なのね!きゅい!」

「おやおや、お連れさまは乗り気ではないようですな……。どうなされます?」

「きゅーーむぐ!」

俺はシルフィードを止める。

「シルフィ、少し落ち着こうか」

ギルモアは俺を見た。

「おや、貴方は、このお嬢様と同じくらい大勝していた……。このお嬢様のお連れの方でしたか。そういえば入り口あたりで一度、お嬢様といる所を見かけましたね」

「なかなか楽しませてもらったよ。面白いくらい勝てたしな……」

「それはそれは、では貴方はどうしますか?話を聞いていたのでしょう?」

「主であるマルグリットお嬢様が続けるのであれば俺はやめておこう」

俺はタバサを見る
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