ギャンブラー
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綺麗なもの好きなシルフィードがガラスに張り付き大騒ぎする。
「うわあ!とっても綺麗なのね!シルフィも欲しいのね!きゅいきゅい!」
「ほら、シルフィード中に入るぞ」
俺はシルフィードを促し中に入る。
タバサはすでに店の店員と話をつけていた。そして俺たちは奥に通される。
そしてカウンターにてタバサは杖を預けることになり、預けた。
賭博場に入ると商人の娘と間違えられたり、支配人のギルモアが現れ、謝罪し、この賭博場の説明をし、タバサに名前を聞いた後、どのゲームで遊ぶか聞くとタバサはサイコロ賭博を選んだ。
タバサに数枚のチップを分けてもらい俺もやることにした、シルフィードもやると言ってもらってやっていたようだが、ルールをよく知らず、すぐにすってはタバサのところか俺のところに来た。
俺が何をやったかって?主にポーカーとかだな、いかさまはしてないぞ、そんなもん無くても勝てる。
ポーカーで適当に稼ぎ、次にルーレットにいって勘だけでぼろ儲けできてしまった。色々回って見たが、結構稼げた。大体数千エキュー、タバサと大体同じかそれ以上か。
なんでそんなに勝てるか?街で色々教わったしな、そういうの得意なやつとかに。
それに元々俺は賭け事に強かったし、街で軽い賭けに誘われても負けたことなかったしな……
そんな感じでタバサの元に戻ると、一人の若い男がタバサに話しかけていた。
「お嬢さん、すごいじゃないですか。何かお飲みになりますか?」
周りの貴婦人たちが、不満の声をあげている。どうやら人気の給仕のようだ。
「お客様お相手係のトマと申します。どうかお見知りおきを……」
シルフィードは胡散臭げにトマを見て。
「お姉さま、この男、お姉さまに色目使ってるのね」
「色目を使っているわけではありませんよ。このお嬢さまに妙に惹かれるものを感じて、お近づきになりたいと思った次第」
タバサはトマのほうを向きもせず、短く注文する。トマはかしこまりましたと下がっていく。
シルフィードはお姉さま!とタバサの頭をかき抱き、ぶんぶんと振った。
「お姉さまはお兄さまのことが好きだったんじゃなかったのね!?あんな男にちょっと色目を使われただけで興味を持つなんてだめなのね!あの男いけない香りがぷんぷんするのね!あんなのと少しでもかかわり合いになるだけで、お姉さまきっと不幸になるのね!」
「落ち着けシルフィード」
「お兄さま!お姉さまをあんな男に取られていいの!」
「あのな、シルフィード……」
タバサはシルフィードを無視して賭けを続けようとすると、隣のテーブルから怒声が響く。
「どうなっているんだ!このワシをバカにするのも大概にしろ!」
中年の貴族がぷるぷる振るえ
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