入学式20分前
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「あ、あの?」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
声が聞こえる。
声からして女の子、一体何処から聞こえているのか分からない。
ただ聞こえる、それだけだ。
「あ、あの?」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
またどこからか声が聞こえる。
そしておそらくその声の主だろうがその誰かは無月の体を揺らす。
誰が何と言おうと
寝ている。
昨日は夜遅く迄、起きていたせいで全く寝られなかった。
理由はある。緊張していたからだ、明日から始まる高校生活
それが何故かはしらないが重みに感じ、無月の眠りを妨げる。
一人暮しの零にとっては苦痛極まりない。
親がいれば起こしてくれるだろうし
妹がいるなら何処ぞのアニメ方式で起こしてくれていただろうが、
が兄弟のいない無月にとっては関係のない事、
「あ、あの、お、起きて下さい、」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
まただ、また声が聞こえる。
そして今度は更に激しく無月の体を揺らし
睡眠の世界から無月を引き離そうとしている。
そして、
「う、うーん。」
「や、やっと目が覚めましたね。」
無月は眠気に耐えながらもなんとか重いまぶたを開き覚醒&あくび二連続
そして目の前を見ると
そこには女の子が立っていた。
おそらくこの女の子が俺を起こしたのだろう。
「お、おはようございます。」
「ハーーー、おはよう。」
あくびをしながらも返事を返す。
そして何故、起こしたのかを聞こうとすると、
「も、もうすぐ入学式が、は、始まりますよ。」
無月はその言葉を聞いた直後、手に付けている腕時計を確認
大体、入学式まで残り20分といったところ
このまま誰にも起こされなかったら多分、だが
入学式に遅れ、大恥をかいていただろう。目の前の女の子に感謝感激雨霰
「いやー、起こしてくれてありがとう。」
「い、いえ、あ、あの、その、え、えっと!?」
目の前の女の子は何故かは分からないが、急に戸惑った状態になり、アタフタし始める。
無月は何かしたかな?
と考え込む、が
初対面の筈、何も気に障る事はしていないので考え込むと言うより悩むと言うのが正しい。
「あ、その初めまして、私、一条風華ともおします。」
急な自己紹介、一体何者だ?
さっきは急にアタフタしていたのに急に自己紹介
変わった子だ、それを見て無月は少し不意に笑い自分も自己紹介
「俺の名は無月零、宜しくな、」
それにしても一条、名前からしてナンバーズか、
ナンバーズ、数字付き
今、この国において魔法に優れた血を持つ家は、慣嶺的に数字を含む苗字を持つ
ナ
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