暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0610話
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の方はどうなっている?」
「ん? ああ、ちょっと待て。……ああ、私だ。そちらの様子は? そうか。被害は? うむ、なるほど。分かった。すぐにこちらも撤退する。そちらも気を付けてな。合流場所は覚えているな? ああ、そうだ。……ふっ、アクセルがご馳走してくれるらしいから、楽しみにしていろ」

 洪古と通信で会話をしていたスレイが、こちらへと視線を向けてくる。その表情に特に落胆した様子が無いのを見る限りでは、向こうも成功したのだろう。

「向こうの方も成功だそうだ。多少の被害は出たようだが、小さな基地だった為に戦力が殆ど残っていないのも影響して、基地の警備兵と銃撃戦を行って負傷者数名。死亡者は0だそうだ」
「そうか、それは何より。……にしても、俺のご馳走? もしかしてピザの件か?」
「ああ。折角の美味いピザだ。大勢で食べた方がいいだろう? ……それに、お前と2人きりではどんな会話をしたらいいのか分からないしな」

 やはりご馳走というのは俺のピザらしい。
 最後の方で何かを呟いていたようだが、残念ながら小声過ぎて俺には聞こえなかった。
 そんな風に会話をしていると、既に周辺に誰もいなくなったのを確認したメギロートが俺の近くへと降り立つ。その足に触れて空間倉庫に収納し、スレイと共に影のゲートを使って移動するのだった。





 合流予定地点にある星刻の一派が使っている隠れ家。それは山の中で木々に隠れるようにして立てられていたログハウスのような小屋だった。
 さすがにいきなり中に姿を現すと俺達の事を知らない奴に攻撃されそうなので、近くの木の影から姿を現し、その小屋へと近付いていく。

「っ!? ……ああ、あんた達だったか。驚かせないでくれ」

 俺とスレイの姿を見た瞬間、咄嗟に持っていた銃へと手を伸ばし掛けた見張りの男だったが、すぐに安堵の表情を浮かべる。

「悪いな。洪古は戻っているのか?」
「ああ。香凛さんも顔を出している」
「……香凛? 周香凛か?」

 その名前に、思わず男に尋ね返す。
 周香凛。星刻の副官とも言える存在で、極めて有能な女だ。幸か不幸か、星刻と洪古とは何度も顔を合わせてはいたが、周香凛と顔を合わせた事はまだ無かった。

「ああ。ちょっと待ってくれ」

 俺にそう断り、小屋の扉をリズムを変えて何度かノックをする。恐らく今のリズムが暗号のようなものになっているのだろう。やがて扉の鍵が開く音が聞こえ、微かに開かれる。
 そこから顔を出したのは、茶色の髪を頭の各所で纏めている怜悧そうな顔をした女。間違い無く周香凛だった。

「アクセル・アルマー?」
「ああ。周香凛だな。星刻から話は聞いている」
「……入ってちょうだい」

 扉が開かれ、俺とスレイが入るとすぐさま締められ、鍵
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