コードギアスR2
0610話
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そもそも、ガン・ルゥよりも性能の高いサザーランドやグロースター、あるいはEUのパンツァー・フンメル相手でも1機で圧倒したメギロートだ。ガン・ルゥ10機程度を相手にして手こずる理由が無い。
……もっとも、あの時の戦いはメギロートからの一方的な奇襲だったからこそというのもあるのだろうが。
「メギロートの性能が上がっているというのは事実のようだな。正直、OGs世界出身の私としては、微妙な気分だが」
体当たりでガン・ルゥをはね飛ばし、撃たれた銃弾はその頑丈な装甲で弾く。
頭部の角でガン・ルゥの胴体を突き刺し、同時に別のガン・ルゥの手足を頑丈な口で噛み千切る。
勝ち目が無いと判断して逃げだそうと背を向けたガン・ルゥに関しては、一般民衆がいなくなったので使用が可能になったサークル・レーザーを放って撃破する。
そんな護衛達の様子に、既に勝ち目無しと判断したのだろう。護衛対象である車が急にバックして戦場から離れようとする。
「……悪手だな」
「ああ。逃げるのなら車から降りて逃げれば、まだ目立たなかったものを。そうすればまだ逃げ切れる可能性はあったんだが」
スレイの言葉に頷き、そう呟く。
権力欲が高くても実際に能力が無く、パニクったんだろう。そして運転手にこの場を離れるように命令したといったところか。しかし……車のような大きな物が動けば、当然メギロートの注意を引く。
そして実際に動き出した車に注意を引かれたメギロートは、跳躍して空を飛び……そのまま車のボンネットの上へと着地する。
「ひっ、ひいいぃぃっ! お前等、守れ! 儂を守れぇっ!」
動けなくなった車から四つん這いになって脱出した醜く肥え太った男が、喚きながらメギロートから距離を取ろうとする。
だが、既に護衛のガン・ルゥは全機が撃破されており、まともに動ける機体は1機も存在していなかった。
「ひぃ……ひいぃぃっ! ま、待て! 儂を殺せばお前の家族や友人知人までもが酷い目に遭うぞ! それが嫌なら儂を殺すなぁっ!」
メギロートに向かって色々と泣き喚いている男だが……あぁ、そうか。そう言えばメギロートが無人機であるというのを知っているのは、シャドウミラー関係者や星刻達の中でも中心人物だけなのか。この世界のKMFが基本的には有人機である以上は、メギロートにも誰かが乗っていると考えるのは当然と言えば当然か。
だが、戦闘用AIによってコントロールされているメギロートが目標の命乞いを聞く筈も無く……
「うっ、うわああぁぁぁあぁあぁぁぁっっ!」
至近距離でサークル・レーザーをくらい、その醜く肥え太った身体は焼け焦げた炭へと変えられるのだった。
「……虎の威を借る狐か。無様な」
「大宦官を虎扱いするのはどうかと思うが。……向こう
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