第20話
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いたぞ。随分派手にやったそうじゃないか」
「お久しぶりです、ヒュームさん。まあ、試練である以上派手にやらないと意味がありませんからね。あと、此方の男性は誰ですか?」
俺は青髪の細身の男性を見る。男性は笑みを浮かべた。
「桐山。挨拶しろ」
「初めまして桐山鯉です。序列は42。カポエラが得意です。よろしく」
「初めまして不動悠斗だ。序列は4。メインは拳だ。よろしく」
互いに握手を交わす。
桐山はステイシーや李に比べると、やや弱いが中々の腕前を持っている。 1度手合わせしてみたいものだ。
「悠斗。立ち話はなんだ、着いてこい。奥で話がある」
「分かりました。行きましょう」
ヒュームさんが歩き出す。俺と桐山もヒュームさんの後に続く。暫くヒュームさんに連れられて極東本部の奧に進むと、鍛練場に到着した。ヒュームさんが扉を開けて中に入る。俺達も後に続くいて中に入ると、数人の男女が訓練をおこなっていた。
「中々見所のある男女達ですね」
「気付きましたか。あの体操着を着た男女達が、武士道計画の申し子達です。教官達相手に剣を振るっているのが、源と言う子です。彼方の錫杖を持って戦っている子が武蔵坊。やや奥で弓を射っている男の子のが那須と言います。皆、一流の戦闘能力を秘めていますよ」
桐山が俺に説明してくれる。1対1で実戦稽古を行っている様だ。源と呼ばれた少女が教官相手に剣で戦っている。教官も中々腕が良いようだが、段々と源に押され始めている。教官が横払いした剣を避けて、源がカウンターで教官の剣を弾き飛ばして、蹴りで教官を吹き飛ばした。教官はそのまま壁に激突した。
武蔵坊と呼ばれた少女は、錫杖を使い間合いを取って教官を懐に入れないようにするが、教官は錫杖の攻撃を回避して懐に入った。教官の拳が武蔵坊に迫るが武蔵坊は、教官の拳を受け止める。受け止めた拳を掴んで教官を片手で投げ飛ばす。教官は壁に激突して動かなくなった。男の方を見てみると、いつの間にか教官を倒していた。武器は弓の様だ。教官が気絶した様だ。
「桐山。教官達を医務室に連れていけ」
「分かりました。では、失礼します」
ヒュームさんの指示に従い、桐山は気絶している教官達を医務室に運ぶ為に、先に行ってしまった。
「あの3人をどう思う?」
「中々スジが良いと思いますね。まあ、まだ粗削りですけど」
源と武蔵坊は見ていたから分かったが、彼女達にはまだ隙がある。ある程度の相手なら問題は無いが、李やステイシークラスの武人が相手にると、少し厳しいかも知れない。まあ、訓練を見ただけで直接手合わせをした訳じゃないから、なんとも言ってみようがない。
「そうか。まあ、俺や悠斗クラスの武人が相手になると、あの僅な隙は致命的だな。まあ、後々訓練
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