暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
Epic13 仰天!?先生もアームズチェンジ!!?
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調査隊がエーテルに戻ったその日の夕方、報告を受けた理事長のサヤカはエリカや片桐の活躍に目を細め、片桐には連れ帰ってきたバーナーベクターから情報を聞き出すべく事情聴取をする様指示し、また丹沢もサヤカの指示の元、片桐や丹沢が仕留め鹵獲(ろかく)した三体のベクターノイドを調査機関と開発機関に回し修理やパーツの調査開発を開始していた。

そして五日後の木曜日、午前10時25分…エリカは美術室で胸像の素描をしていた。
エリカとセシリアが快調に鉛筆を走らせる中、すでにヘルヘイムの森の事が世間一般に知れ渡ったのだろう…クラスの同級生がエリカに土曜日の件で話しかける。

「エリカちゃん、土曜日はエーテルの人達と調査に行ったとかで大変だったらしいね。」
「そうですね…まぁ確かに大変と言えば大変でしたが、それなりに成果はありましたね。」
「じゃあ、向こうにエリカちゃんのイマジネーションに合った画題とかはあったの?」
「えぇ、不思議な植物とか驚く様な風景とかあって、変化に富んでました。まさに異世界とはこの事なのかも知れませんね。」

同級生の質問に、エリカは鉛筆を動かしながらにこやかに答える。
同級生には語っていなかったが…今思えば、あの日程不思議な出来事が数多く起こった事はないだろう。
ヘルヘイムの森に入ってゆくところから始まり、森の力により全員の魔力が大幅に向上した事実、リングの破壊と再生を経て強化されたディザードリング、そしてきわめつけがロックシードと二つのリングにより手に入れた新しい力、トリニティ・アームズ…。
ヘルヘイムでの戦いの後、西条邸に戻ったエリカは中庭で夕暮れの空を仰ぎながら一人思う。ロックシードはともかく、ヘルヘイムの森は私や魔導士達の手で何とかするべきではないのか、と。
そう、ただでさえ大量の魔力を絶え間なく放出するヘルヘイムの森をホムンクルスやベクターノイド達が狙わない訳がなく、人間側でも心ない魔導士が己自身の野望のために森の力を悪用する危険性もある…それを考えると、やはり油断はできない。
もっと気を引き締めてかからねば…あの時、エリカは三つのリングとロックシードを手に、心の中で固く誓っていたのであった。

閑話休題(それはさておき)、エリカは相変わらずのタッチの良さと柔らかな筆感で胸像の素描をサラリと仕上げ、セシリアもエリカの後に続いて素描を描き終え担任に提出した。
しかし、今ここにいる担任はいつもの小林先生ではなく…副担任の初瀬 (みちる)先生なのである。
ちなみに彼女の容姿は、焦げ茶のロングヘアーに細いマスク、穏やかな赤い瞳ににこやかな笑顔、それに顔に見合った細身のスタイルを持つ学園一の美人さんだ。

「先生、出来上がりました。」
「はい、確かに…それにしてもエリカ
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