双零と自由VS.漆黒の狂戦士……模擬戦闘 後半ですコラボ完です。
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
○side A一夏
こんなものか……大したことはないんだな。
失礼ながらにも目の前の女にはそう感じてしまった。
その刹那、俺は侮ったことを少しばかりか後悔することとなる。
動こうとしなかった春奈が後退していく。ビームサーベルを避けるつもりのようだが……。
「フンッ!」
もう交戦距離、ここは俺の間合い。ほうけるのは敗北を意味する。だが、春奈からはなぜか隙が見当たらなかった。
シャコンッ……その音と共にフリーダムの右側サイド・リアアーマーが展開されて砲身が生成される。
[クスィフィアス・レールガン]……原作のフリーダムが同じ場所に装備していた武器だ。
だが、その砲身の長さはMSの物と比べれば短く、コイルガンほどの射程しかないだろう。
「無駄だ!」
「果たしてそうでしょうか?」
口調はこっちがムカつくほどに冷静だった
轟音と共に砲弾を撃ち出す春奈。しかし、撃った方向は俺とは真逆の左側。
だが彼女の狙いがわかった時には回避はできなかった。
反動制御を切っていたのだろう勢いを殺しきれずにあいつの体が反転したのだ。そして―――
「私はまだ諦めない!」
春奈はその場で横に回転して俺の右腕ISアーマーを蹴り飛ばしたのだ。
蹴られた手からビームサーベルを蹴り飛ばされた。そのまま彼女はルプス・ビームライフルを投棄して俺の保持していたビームサーベルを右手で掴んだ。
だが、使用権限を発行しなければ使えないはずなのになぜ―――ヴンッ―――訂正しよう。相手は何故かはわからんがビームサーベルを使えるようだ。
「セアッ!」
春奈の動きが変わる。型こそはないが我武者羅な動きで光剣を振るう。
鋭く、俺の反応が鈍い死角を狙って剣が振るわれる。
俺もやられっぱなしは趣味じゃないので残りのビームサーベルを振るい斬撃を受け止め、逸らす。
互いに光剣を交わす中で春奈と視線が交錯する。
彼女の瞳からは光が失われている。だが、その暗い瞳の奥には闘志があった。
流れが変わった……感情の流れがな。
迷いを振り切って俺を見据えるその瞳には闘志が見えた。
一つの[覚悟]を感じた……。
「……SEEDか。」
SEEDとはSuperior Evolutionary Element Destined-factor―――優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子―――の略称であるとエリカ・シモンズから聞いたことがあったが俺には確認されなかった。
位置の関係上俺を見る春奈……表情が一定になっているがゾッとするほどの美少女ぶりだと改めて認識させられた。
世界さえ違えば俺はコイツを自分の女にしていたかもしれんな……まぁ今
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ