双零と自由VS.漆黒の狂戦士……模擬戦闘 後半ですコラボ完です。
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となってはセシリアとシャルだけで十分だがなっ!
「いい目になったな、春奈ッ!」
「……褒め言葉としてもらっておきます。」
抑揚のない声、感情を察するのが難しくなっちまったな。
春奈はさっきよりも無駄が少なくなった最低限の動きで俺に光刃を振るう。
右腕だけでよくこんな動きができるなと感心させられる。
右上からの切り下ろしを弾くがすぐに左上から斜めの切り下ろしが俺に迫る。
それを後退で避けて切り込もうとしたが跳ね返るような右下からの切り上げから横一閃。
それらを弾き切り伏せようとするも俺と同じかそれ以上の反応で剣を避ける、避けられる。
―――クックックッ……面白い、面白いぞ!
体が戦いに酔い始めた。追い詰められたコイツがこんなに必死で剣を振るうだけでなく俺に噛み付いてくる……殺るか殺られるか―――究極の駆け引き。
春奈のSEはもうギリギリだろう。後一撃で沈めることができるはずだ。
だからこそ俺に食らいつき本性の牙を向ける。諦めない、泥にまみれようと汗にまみれようとも……その精神に俺は敬意を示して応えよう。
―――少しだけ本気を出してな。
●
○side天地
「何だよ……あの戦いは。」
俺は普段とは違う春奈の一面に戦慄した。
まるで牙を剥き、猛り狂う獣のように彼女の温厚な一面は消え去っていた。
[今割って入るのは気が引ける……あれは春奈のケジメの戦いだ。]
「わかってるよ。アイツから言ってきやがったんだ。」
春奈は俺に手を出すなと通信を入れてきやがった。二人でも手を持て余しそうな相手に単身で挑む……正直言って無謀だ。
でもどうだ?アイツは一人で食らいついていやがる。
VLスラスターの驚異的な機動力を持て余すこともなく的確な防御と攻撃を同時に行っている。
高速でぶつかり合うビームサーベル。と、A一夏は空いている手を春奈に向ける。
ドンッと言う炸裂音とともに打ち出されるのはアンカーランチャーか?
春奈は苦にも感じずに飛来するアンカーを避け瞬間加速で距離を詰める。
A一夏はワイヤーを垂れたままにしている……まさか。
春奈は加速時の勢いを乗せた突きを放ち、A一夏を……貫くことはできなかった。
A一夏はストライカーパックをパージしてすぐにPICを解除して落ちる。
その場に残ったストライカーパックを貫いて起こった爆発に巻き込まれて春奈は視界を塞がれたようだった。
一瞬の隙にA一夏は換装して加速しながら飛翔する。左腕を振り被り垂らしていたアンカーを春奈に向けて投げた。
視界が塞がれていた春奈は気が
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