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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第345話】
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ますわ。 何でも変わったISの武装を開発している企業があると――た、多分今ヒルトさんがおっしゃったロケットパンチ……かしら? それもその企業がお作りになったのかも……」

「デモムービーにはロケットパンチ作ってみましたってタイトルで流してたがな。 ……まあ、誰も使ってなさそうな陽の目の出ない武装ならせっかくだし、ネタ的にも使うと面白いかなって。 後別の意味で目立ちそうだし」


 そう言いながら地面に落ちたロケットパンチを右手に嵌める。


「……確かに目立つかもしれませんわね。 使いにくくは無いのですか? その手……」


 セシリアの指摘通り、若干使いにくいというか加速が少し遅いから多分避けられる気がする。

 ……とはいえ、一度選んだんだし、ある程度は使ってみてから判断しないと。


「まあ暫く使ってみるさ、使いやすい武装だけなら他にも沢山あるのは知ってるけどな」

「えぇ、最終的にはヒルトさんが決める事ですから。 ……今日はここまでで終わりにしましょうか。 ヒルトさんはどうなさいますの?」

「……俺も切り上げるかな。 残りのテストは模擬戦とかで纏めてもいいし、調整はちょくちょく出来るしな」


 時間が立つのが早く、既に夕日が空の彼方へ吸い込まれようとしていた。


「うふふ、せっかくですから今日は一緒に着替えましょうか、ヒルトさん?」

「ぶはっ!?」


 セシリアの衝撃発言に、思わず吹き出すとセシリアは口元を覆う様に手で隠し、笑顔になると――。


「うふふ、本当ならご一緒したいのですが……今日はヒルトさんとは反対側で着替えを置いてますの」

「あ……そうか。 …………」

「うふふ。 ではヒルトさん、アリーナ入口でお待ちしてますわね?」


 そう言って反対側のピットへと飛翔して中に入っていくセシリア。

 ……帰りはセシリアと一緒か、うん……悪くないな。

 そう思い、俺は着替えを置いてあるピットへと戻っていった……。
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