破壊の杖奪還
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本を読み、俺は飛び道具を確認したり薬を確認したりした。
そして薄暗く、気味の悪い深い森の中で馬車は止まり、俺たちは下りた。
「ここから先は、徒歩で行きましょう」
ミス・ロングビルが言って俺たちは森の奥に入っていった。
一行は開けた場所に出る。森の中に空き地があった。
俺たちは小屋の中から見えないように、森の茂みに身を隠し廃屋を見る。
「私の情報だと、あの中にいるという話です」
そして、俺たちは相談する。偵察兼囮は俺とサイトがかってでる。
俺たちはすばやく小屋に近づき、窓から中を見て誰もいないことを確認すると、誰もいなかったとサインをする。
隠れていた全員が恐る恐る近寄り、タバサがドアを調べ罠が無いことを確認して中に入る。
ルイズは外で見張り、ミス・ロングビルは辺りの偵察に行った。
そして、タバサが破壊の杖を見つけキュルケが少し物足りなさそうにしながら。
「あっけないわね!」
サイトは破壊の杖を見て目を丸くする。
「お、おい。それ、本当に破壊の杖なのか?」
それをキュルケが頷きながら。
「そうよ。あたし、見たことあるもん。宝物庫を見学した時」
サイトはまじまじと破壊の杖を見る。
その時、ルイズの悲鳴が聞こえる。
「きゃああああ!」
「どうした!ルイズ!」
サイトが一番に出る。俺たちも後に続く。
「ゴーレム!」
キュルケが叫ぶ。
タバサが真っ先に反応し杖を振って呪文を唱え、巨大な竜巻をゴーレムにぶつけた。
がゴーレムはびくともしない。
キュルケも魔法を使うがまったくきかない。
「無理よこんなの!」
「タバサ、キュルケを連れて逃げてくれ。俺は足止めする」
コクリとタバサは頷く。
「退却」
タバサが呟く。
俺たちがそんなやり取りしてる中サイトはルイズに叫ぶ。
「逃げろ!ルイズ!」
「嫌よ!あいつを捕まえれば、誰ももう、私をゼロのルイズと呼ばないでしょ!」
「あのな!ゴーレムの大きさを見ろ!あんなやつ勝てるワケがねえだろ!」
「やって見なくちゃ、わかんないじゃない!」
「無理だっつの!」
サイトとルイズが言い争いを始める。
ルイズはプライドがあると敵に後ろを見せない者を貴族と呼ぶのよ!と叫ぶ。
その間にもゴーレムはルイズを踏み潰そうと足を持ち上げる。ルイズは魔法を使うがまったく通用しない。
サイトは剣を構え飛び出す。サイトはルイズをぎりぎり助け出す。
「死ぬ気か!お前!」
サイトはルイズの頬を叩く。ルイズはぽろぽろ泣き始めた。
「泣くなよ!」
「だって、悔しくて……。私……。いっつもバカにされて……」
そこに
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