土くれのフーケ
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
最近、土くれのフーケの噂が増えた。
土くれのフーケ、土くれの二つ名を持ちトリステイン中の貴族を恐怖に陥れてるメイジの盗賊。
宝石やら家宝の杖、真珠の指輪、ヴィンテージワイン等が盗まれている。盗み方は様々なようで王室衛士隊の魔法衛士たちも振り回されてるようだ。
しかし盗みの方法は共通し、主に錬金の魔法を使い、扉や壁を粘土や砂に変え、穴をあけて潜り込む。固定化も効かないようだ。
それ以外にも、城でも壊せそうな巨大な土のゴーレムを操る。正体を見たものは誰もおらず、性別もわからない。分かってることは、おそらくトライアングルクラスの土系統のメイジであること。
そして、犯行現場の壁に「秘蔵の○○、確かに領収いたしました。土くれのフーケ」とふざけたサインを残していくこと。
そして、いわゆるマジックアイテム、強力な魔法が付与された数々の高名なお宝が何より好きということ。
まあ噂の内容はこんな感じだ。
元からフーケの正体は知っているが、広げつつある情報網に引っかかったので、一度事件を見物に行ったこともある。
尾行にも気付かれなかった。フード取った所見た後帰ったが。
タバサに危害を加えたりすることはないので放っている。貴族のお宝なんてどうでもいい。
さてフーケのことはこれくらいにして、今俺はルイズとサイトの部屋に来ている。
ルイズとキュルケは、お互いにらみ合ってる。サイトはキュルケの持ってきた剣を持って困った顔をしている。タバサは我冠せずとベットに座り本を読んでる。
「私は剣をサイトにあげただけよ。そんなボロ剣より私の買った剣のほうが良いにきまってるわ」
「おあいにくさま、この剣は儀礼用の剣で実践では役に立たないってそいつが言ってたわよ」
ルイズはこちらを見ながら言う
「それほんと?店の店主は鉄だって一刀両断とか高名な錬金魔術師が鍛えたとかいってたわよ」
「あの店主まだそんなことしていたのか。鉄を一刀両断はその剣では無理だろう」
例外はあるがな……
後、俺は店のオヤジのところにちょっとしめr……お話ししにいく。
「そんな……」
「残念だったわね。ツェルプストー」
ルイズは勝ち誇ったように笑ういながら言う。
「きいいいい!くやしーーーー!!」
キュルケは悔しがった。サイトを見たルイズが。
「あんたいつまでツェルプストーの剣持ってるのよ!返しなさい!」
「いや、せっかくもらったんだし、このまま返したら悪いと思って」
それは言わない方がよかったぞサイト。
「優しいのねサイト」
その言葉に照れてるサイトを見て。
「あんた結局どっちの剣が欲しいのよ」
少し怒り気味にきくルイズ。
「えーと、どっちもってのはだめ?
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ