デルフリンガー
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たすのがはやっておりましてね。その際お選びになるのが、このようなレイピアでさあ」
きらびやかな模様がついていて貴族には確かにお似合いだな
「貴族の間で、下僕に剣を持たすのがはやってる?」
「へえ、なんでも、最近このトリステインの城下町を、盗賊が荒らしておりまして……」
「盗賊?」
ここでようやく土くれのフーケの話が出てきた。貴族はフーケを恐れ、下僕に剣を持たせるようだ。
ルイズは剣をじろじろ見て。
「もっと大きくて太いのが良いわ」
「お言葉ですが、剣と人には相性ってもんがございます。みたところ、若奥さまの使い魔とやらには、この程度が無難なようで」
「大きくて太いのがいいと、言ったのよ」
オヤジはまた店の奥に消えた。また小声で。
「素人が!」
と言っていたが……
そしてオヤジはまた剣を持ってやってくる。
「これなんかいかがです?」
宝石のちりばめられた大検だった。
「店一番の業物でさ」
サイトも近寄ってきて、剣を見つめる。俺はサイトに
「サイト、お前はこの剣を見てどう思う?」
オヤジは俺のほうを見てなにやらびっくりしている。多分この客、鴨にしようとしてる貴族の知り合いか!って感じだろうか。
「うーん、すごそうに見えるけど実践で使うと折れそうな感じがする」
「正解だ。これはおそらく儀礼用の剣。儀礼用の武器は装飾や儀礼性を高めたせいで実用性を失ったものが多い、これはその一つだろう」
「へー、そうなんですか」
「少し成長したなサイト」
「アルさんのおかげです」
少し照れるサイト、そこに
「お前さんたち見る目あるじゃねーか!」
俺は声が聞こえたほうに向き一本の剣を引き抜く。
「インテリジェンスソードか」
何かに気付いたデルフリンガーは
「お、お前さん、只者じゃないとは思っていたが……いったい何者だ?」
「そうだな……少し特殊な術が使える剣士ってとこだな」
そう話しているとサイトが後ろで
「剣がしゃべってる」
「サイト、これはインテリジェンスソードと言うものだ。意思を持つ魔剣でなこうやってしゃべる」
「物知りですね。アルさん」
「そんなこたぁいいから、お前さん俺を買わないか?お前さんが何者にせよここまでつえーやつぁそうそうお目にかかれねぇ」
「悪いが剣なら間に合ってる。俺よりそこにいるサイトに買われてくれないか?」
「そこの坊主か?まあ見る目はあるようだが剣を扱えそうな感じはしねえな」
「これから剣を扱えるように俺がする。それにサイトは強くなる」
「お前さんにそこまで言わせる小僧に興味が湧くねえ!小僧俺を持って見ろ!」
俺はサイトに
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