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蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士
魔法人形
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とどめる。
そして振り返るとアネットがいて多少俺を怖がってはいたものの、何度も頭を下げた。

タバサは口笛を吹くとシルフィードがやってきた。
俺たちはその場を立ち去った。



その後、オリヴァンは目を覚ました後、真っ先にアネットを探した。そこにアネットがやってきて、火球でやられたんじゃとオリヴァンは驚くと

「ぼっちゃまは夢を見ていたんですよ」

「……夢?」

「ええ、悪い夢です。これから、目を覚ませば良いだけの話ですわ」

「そっか夢か。でも僕、負けちゃったよ」

「負けちゃいましたね」

「アネット、僕、悔しいよ……」

「負けると悔しい。勉強になったじゃありませんか」

オリヴァンは頷いた後、僕学院に通うよ、と言った。



二つの月が照らす夜空をシルフィードは飛ぶ。

「きゅいきゅい!さすがお姉さまなのね!お姉さまのことに気づいたお兄さまもすごいのね!始めはお姉さまがおかしくなったって思ったけど、ちゃんと計画があったのね!きゅい!」

タバサはいつも通り黙ったまま。

「それにしても、お兄さまかっこよかったのね!少し怖かったけど……、わたしもお姉さまが七号だなんてよばれるの我慢できなかったのね!」

「人の名前ではないからな、さて、これからどんな噂が流れるか……」

「そういえばお兄さまあのメイジに何飲ませたの?きゅい」

「あれはポーションと言う俺と地下水が共同開発した薬だ。体の傷、体力を回復する効果がある」

「きゅい。そんなの作ってたのね」

「他にも色々な薬ができそうだ。なあ地下水」

「ですね、旦那。楽しみが増えて最近は退屈しないですむから旦那には感謝です」

「俺も楽しみが増えたから感謝している」

「何か、意気投合してますわね、お兄さまと地下水」

俺たちは学院に帰っていった。



その夜学院にて、タバサSIDE

部屋の中は静まり返っていた。

帰ってから少ししてアルは眠った。

タバサはアルの言葉を思い出す。アルは私を人間だと言ってくれた。
彼は悪魔だけど、優しいところがある。召喚獣たちといる所を見たりしても優しさが出ている。学院の厨房とかで手伝いをしてることもあった。学院の人たちと親しくしている。

彼の優しさは元人間であったころの名残なんだろうか?

たまに彼が悪魔らしく残酷な表情をしたりするけど、彼は悪魔でなかった頃はどんな人物だったんだろう。
そう思う、そして私のために怒ってくれるのは嬉しかった。けどそのせいで彼が残酷な悪魔だと思われるのは嫌だった。

元人間のころの名残であっても彼は優しい悪魔だ。

彼は自分が悪魔と呼ばれてどう思っているかは分からない。
けど私は……


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