魔法人形
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は駆け寄り、誰か水の魔法を!と言うが傭兵メイジは冷静に致命傷と告げる。
何で僕なんかのためにとオリヴァンが叫ぶがアネットは信じているからとかばってくれたことをいうと、オリヴァンはそれは嘘だったんだと本当のことを言おうとするがアネットは知っていると、それでも信じますとそういって目を閉じた。オリヴァンは震えた。
しばらくその場の全員が呆けたようになっていたが一人が乾いた笑いを上げ、それに釣られて他の連中も笑う。傭兵メイジだけは笑わずじっといつでも動けるようにしている。
そしてオリヴァンはみっともなくボロボロ泣きながら杖を掲げて鼻水垂らしながら絶叫した。それをいじめっ子の少年たちは笑う。
オリヴァンの唱えた呪文がいじめっ子のリーダーの少年の頬をわずかに斬り、それで出てきた血にその少年の怒りは頂点に達して傭兵メイジに命令する。
十分後
何度魔法を打ち込まれてもオリヴァンは立ち上がった。体もぼろぼろ、服も原型をとどめてない。
もうほとんど意識もないのに意地だけでたっていた。
その様子に傭兵メイジはこれ以上やったら死んでしまうと雇い主に忠告するが雇い主の少年はやれと命じる。
そして傭兵メイジは命令を実行するためにオリヴァンに魔法を使った。
やっと出番か……
大きな氷の矢がオリヴァンめがけて飛ぶも
「メガファイア」
一瞬で氷の矢は溶け蒸発する。
「誰だ!」
すっと物陰から俺たちは出る。
歴戦の傭兵は一瞬で相手の実力を見抜く。
「ガリア花壇騎士、タバサ」
「使い魔のアルだ」
「セレスタン!こいつらだ!こいつらが僕たちに恥をかかせたんだ!やっちまえ!」
雇い主の少年は傭兵メイジ、セレスタンに命令するも
「黙ってろ」
「何だと!」
「花壇騎士と聞いちゃ黙ってられねえ」
俺たちは戦闘態勢にはいる。
「おっと、使い魔の坊主は下がってな、お前もなかなか強者そうだが俺が用があるのはそっちのお嬢さんのほうだ」
「俺は元、北花壇騎士でね、お前ら花壇騎士とワケあって揉めて首になって、今はこの通りしがねぇ傭兵暮らしさ」
「命令は僕が下す!」
「ぼっちゃん。こいつは料金外でいい。何せこりゃ、騎士の決闘だからな」
セレスタンは杖を構える。
「タバサ」
俺はタバサに聞く。
「任せて」
「分かった」
俺が下がったことを確認するとセレスタンは
「準備は良いか?では、セレスタン・オリビエ・ド・ラ・コマンジュ。参る」
そして決闘は始まった。
セレスタンは火系統の使い手らしい、タバサはいつもの風と氷の魔法で対抗する。
途中セレスタンがタバサの噂を話しタバサを七号と言ったことにむっときたがそのま
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