魔法人形
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シルフィードが張り付いていた。シルフィードは器用に窓を開け首を突っ込み怒りに燃えた目でタバサを睨みつける。
アネットは怯えてあとじさる。
「お姉さま。なにしてるのね。お兄さまはなんでお姉さまを止めないのね」
「りゅ、竜がしゃべった」
アネットは床に崩れ落ち、その物音でオリヴァンが目覚めたがシルフィードを見て気絶した。
タバサは誤魔化すために
「ガーゴイル」
それにアネットは納得してくれた。シルフィードは
「お姉さま。お兄さま。どういうこと?」
「何が」
「なにがって、自分の胸に聞いてみるのね!あのわがままで小生意気な小太り坊やの言うことなんか、どうして聞くのね!ほっとけば良いのね!いじめられるのは自業自得なのね!お兄さまもなんで!」
「タバサには何か考えがあると思ったし、タバサに危害がないようなら俺はタバサの力になる」
「それでも私、我慢ならないのね!」
「すみません……、ガーゴイルさん。貴方の主人に失礼なことをお頼みしてしまって……でも、ぼっちゃまは決して心の曲がった方ではないのです」
アネットはオリヴァンのこと、自分のことを話し始めた。
アネットはこの屋敷に来たと当時、失敗ばかりしてのろまのアネットと呼ばれ、しかられない日はなかったぐらいで、仲の良い子もおらず毎日がつらかったという。そんなある日掃除中にとても高いつぼを割ってしまい。死んでお詫びするしかないと思ったとき、オリヴァンが「僕がやったことにしておくから気にするな」と言ったらしい。
その言葉に救われ、たとえ誰もオリヴァンの味方にならなくても自分だけは味方でいると、そう覚悟を決め一生懸命、奉公した結果失敗することもなくなり今の自分があるのは全部オリヴァンのおかげ、だから今度は自分がオリヴァンを助ける番だということらしい。
そんな風に言われると何もいえなくなりシルフィードは少し黙ってから。
「でも、だからと言って甘やかして良いことにはならないのね!」
と飛び出していった。
翌日
学院の門のところでいじめっ子たちが待ち伏せしていた。そしてオリヴァンは決闘を申し込まれる。
放課後、帰ってからオリヴァンは家に代々伝わる戦衣装を身にまといすっかり古代勇者気取り。
シルフィードは人型になってオリヴァンに決闘は自分でやれ!と言いに来たらしい。
その後、タバサはオリヴァンのために助けているんじゃないとアネットのことをオリヴァンに話す。
だがオリヴァンは大声で笑いアネットのミスをかばったのはすべて自分の都合のためにやったと言う。
それにシルフィードは怒り
「きゅいきゅい!お前みたいなのは、このシルフィが魂の泉に返してあげるのね!」
オリヴァンに噛み付こうとしたシル
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