暁 〜小説投稿サイト〜
孤独の水の支配者
花咲学園
不思議な都市
―隠される力 5―(変)
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の軍勢が攻め込んだ時・・・」


萌依「花咲学園は一時間も持たない内に沈没ね」


・・・あたしがそう言った時だった


「「「ドォォォオオオオンッ」」」


何処かで大きな爆発音が鳴ったかと思うと今度は強い地震が花咲都市を襲った


雪斗「うわお・・・」


けど・・・あたしの制服の下に隠れているペンダントが黄色く光ると


あたしたちがいる家だけが少し宙に浮く


萌依「・・・キモイとか勝手に言えば」


驚いてあたしの顔を見る雪斗の反応にムスっとしながらベッドの上を下りると


後ろから溜息が聞こえる


雪斗「キモイとか思ってないから」


萌依「そう」


雪斗がそんな風に思うわけないって分かってるのに素直になれない


・・・あたしってほんと、バカだ


グラン「やっぱこの街は呪われてるのね。見て、さっきまで青かった空が紫に変わってる」


雪斗「うわあ〜・・・すげえ・・・」


窓から外を眺める雪斗とグランディーネの背中を見つめると


机の上にノートパソコンを置いて溜息をついた


・・・あたしは本当、何から逃げてるんだろ


雪斗たちを守れればいいってずっと思ってきたけど


この街に来たからには中途半端な気持ちでいる訳にはいかない


・・・今日はたまたま早く家に帰って来たけど


明日、明後日と敵がいつ来るのかも分からない


そんな状態で雪斗を傷つけたら・・・どうしよう。


・・・あたしが、もっと強くならなくちゃ


「「シャッ」」


雪斗「姉ちゃん?」


部屋のカーテンをしっかり閉めると今でも家の外で聞こえる嫌な音は気にせず、


雪斗とグランディーネの手を握った


萌依「雪斗、グランディーネ・・・これから先、何があっても・・・こういう日は絶対、家の外に出ないで」


・・・せめて、せめて・・・


あたしがふたりのことを近くでしっかり守れれば安心できる。


・・・もうあたしのせいで誰も傷つけはしない


この力はもう使わない


・・・使っちゃいけないの


何が何でも隠し通さないと・・・
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