双零と自由VS.漆黒の狂戦士……模擬戦闘 前編です。
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
音を立ててI.W.S.P.にビーム刃を突き立てる無数のドラグーンはそのまま自爆した。
「I.W.S.P.を狙ってくるとはな……まぁ悪くない選択だ。」
「まだストライカーが残っていますよね?……スペキュラムストライカーですか。(またもや高機動型……ちょっと厄介ですね。)」
春奈は焦燥感を蹴飛ばし前を見る……と、アラートが脳内に響き渡った。
―――ナノマシンの活動限界。越界の瞳の機能を停止します―――
「……ッ!?(このタイミングで!?―――いつもより活動限界が早い……なんで!?)」
春奈の戦力の要であった越界の瞳はその機能を停止、春奈の反射と動体視力は元の基準に戻ってしまった。
彼女のそれは、制御しやすい物が故に感情に左右されやすいという欠点を持っていた。
[迷い]という精神状態ならば普段よりもその能力を活かせなくなる。それが春奈の越界の瞳の弱点である。
「……何が起きたのかは知らんが、こちらから仕掛けさせてもらうぞ?」
「窮地ですね……(エネルギーも残り30%……ええいままよっ!やってやろうじゃん!)」
春奈は弱気になりかけた心の尻を蹴り気合を入れる。―――まだ闘争は終わっていないのだ。
彼女は意識を研ぎ澄まし、一つの願いをフリーダムに伝える。
「―――私はまだ戦える。だから、力を貸して……フリーダム!」
―――クリスタルハートの起動を確認。エネルギーを追加生成……残りエネルギーを60%に回復―――
春奈はエネルギーを回復させてA一夏と向き合う。
「ドラグーンは残り4機……行きますよ!A一夏さん!」
春奈は言うと同時にVLスラスターを全開にしてカリバーンの柄を伸ばして両手保持にするとビーム刃を発生させる。
A一夏は破損したコンバインシールドを棄ててビームサーベルを引き抜いた。
「トアァァッ!」
「フンッ―――らぁ!」
お互いの得物を振り被りながら音速を超えた速度で距離を詰める。春奈は上段から渾身の力でカリバーンを振り下ろし、A一夏は居合の要領で光剣を振るう。
衝撃波がVR空間に響き渡り、二人は激突した。
ザンッザシュッ!
乾いた音を立ててフリーダムの左腕ISアーマーと胸部ISアーマーが破損した。
マニュピレータが切り飛ばされてデータの断片として消える。胸部はISコア付近ギリギリを切り裂かれたが絶対防御が発動して肉体へのダメージはなかった。
しかし、ISスーツは破れてしまったのか下乳の一部白い肌が見えていた。
「……狙ったわけではないからな?(―――いい光景だ。)」
「……へ?―――ッ!?」
春奈
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ