双零と自由VS.漆黒の狂戦士……模擬戦闘 前編です。
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いはないだろう。あの時、実体剣の攻撃を弾いたのもこのドラグーンだったはずである。
どういう原理なのか分からなければ対処のしようもないのは明らかだった。
電磁、バリア、反発……複数効果の重複なのかとA一夏は改めて考えた。
「どうしたんですか?……考え事ですか?(想定よりもエネルギーの消費が早い……もうレッドゾーンだなんて!)」
ドラグーンのエネルギーそっちのけで攻撃していた春奈は焦りを隠すためにA一夏に話しかける。
「……まぁそんなところだ。―――何を焦っている?」
「何でもありませんよっ!(やりたくなかったけど仕方ないか……)」
春奈はドラグーンの演舞を[ある物]に変更してA一夏に突撃させる。
「ん?……なんのマネだ?」
ビーム刃を纏っていない、つまりは普通のドラグーンなのだ。そんなものをA一夏にぶつけても破壊されるだけなのだが……
A一夏はコンバインシールド、ガトリングでドラグーンを撃ってみると例のごとく展開装甲が開きガトリング弾を跳ね飛ばす。
しかし、ドラグーンからのカウンターが来ないことに気がついたA一夏は……飛来するドラグーンにある可能性を導き出して―――すぐに距離を取った。
「[木っ端微塵]!」
春奈のその言葉をトリガーにドラグーンが爆発した。
「やっぱりか!(もったいねー使い方だな。)」
A一夏も戦慄したこれは[虚偽の命]という演舞を起動した状態のドラグーンだ。
フリーダムのドラグーンは特殊クリスタルで銃身とフレームを形成している。その上にEカーボンの装甲を施してPICや展開装甲の技術を詰め込んでいる。
そして、フリーダムの展開装甲の防性エネルギーは反発するという特徴を持っている。
反発するエネルギーを内側に瞬間解放すると抵抗し合った余剰エネルギーが内部で増幅されて爆発を起こすメカニズムで発破したのだ。
というのは、この特殊クリスタルのフレームと銃身はエネルギーを増幅させる性質を持っている。
それを利用してドラグーンは少ないエネルギーで稼働時間を伸ばしているのだ。
A一夏は爆発の余波でコンバインシールドのガトリング銃身を破壊されてしまい黄金色の粒子舞う中春奈の姿を探す。
「これは……ジャミングか?」
A一夏の周りにはキラキラと粒子が舞っている。コロイド、GN粒子とは違う黄金色の粒子。
ハイパーセンサーにはノイズが入り、景色がぼやけていた。
「マズイな……このままでは―――!」
「行きなさい、ドラグーン!」
その声が聞こえた時、本能的にA一夏はI.W.S.P.をパージしてスペキュラムストライカーに換装して即座に離脱した。
ザスッと
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