双零と自由VS.漆黒の狂戦士……模擬戦闘 前編です。
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
○Noside
春奈と天地は目の前で大きな存在感を放つISに若干圧される。
細身でシャープな曲線を持つ暗い青、赤、白の全身装甲に顔を隠すフェイスカバーと額部のブレード・アンテナが示すのは……
「……ガンダムタイプか?」
「その形状は……ストライクEですね?」
「ほう……よくわかったな。」
春奈はそのガンダムの名を思い出した。
春奈のフリーダムが存在したC.E.にストライクガンダムのMSVとして[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER]に登場したMS。
A一夏のそれは[ストライク再生産機]の強化改修版である[ストライクE]と呼ばれる機体。
ふと、春奈は昨日の乱入者について思い出した。鈴に保護されながら離脱した際に見た黒い翼……あれは[ノワールストライカー]だった。
「……まさか、昨日のISはあなただったのですか!?」
「……さあな。」
言いながらA一夏はI.W.S.P.を呼び出しして換装する。
「そんなことはどうでもいいだろ?今は気を抜くな、春奈。」
天地はただならぬ気配を感じ取り春奈に注意を促す。
両脇の対艦刀を引き抜きながらA一夏は言葉を続ける。
「天地の言うとおりだ。俺が何者であれ……ここは戦場だ。気を抜いたら死ぬぞ?(フリーダムとOOガンダムか……手強そうだな。)」
天地はGNソードUを腰から離して装備する。
「……そうですね。A一夏さん、話は後で伺います。」
そう言いながら春奈はルプスを構えた。
「天地くん、I.W.S.P.は近〜中距離に特化したストライカーパックです。注意してください。」
「分かった。」
Get Ready?
各々の前に紫色の文字が浮かぶ。
『では、はじめたまえ。』
―――Go!!
「行くぞ、春奈!」
「分かってます!天地くん、遅れないでくださいよ?」
「さぁ、楽しもうじゃねぇかッ!!」
天地は言いながらGNドライヴを後ろにして粒子スラスターを全開にして一気に加速。
A一夏もそれに応えるように加速、その距離を縮める。
「いくぜ!(機動力を殺す。)」
「来いッ!(まずは小手調べだな。)」
剣が接触させながら、お互いの思惑を胸に二人は近接格闘戦を開始する。
天地が左から逆胴を右下からの切り上げを放ち、それをA一夏は二対の対艦刀の峰と真剣部で受け止める。
切り上げを受けた反動でA一夏は回転と上昇しつつ、そのまま天地に対艦刀を振り下ろす。
しかし、A一夏の相手は天地だけではない。
キンッ!とその間に割って入る物体に斬撃が阻
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ