コードギアスR2
0609話
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程度はシャドウミラーの技術班ならそれ程難しくないと思っていたんだが。
「何か問題でもあるのか? お前達の技術なら特に難しい改造じゃ無いだろう?」
「それがそうでもないのよ」
当然と思っていた俺の言葉に、苦笑を浮かべて首を振るレモン。その隣ではマリューが溜息を吐きながらクッキーを口へと運ぶ。
「……ガン・ルゥにリニアレールガンか何かでもくっつければいいだけじゃないのか?」
「まぁ、それなら確かにすぐに改造は終わるでしょうね。でも、そんな機体だと……特に、私達の技術で作ったリニアレールガンを装備した機体で戦闘に参加しようものなら、1発撃った時点でガン・ルゥの本体その物がバラバラ砕け散る可能性が高いわ」
「……何?」
「ああ、なるほど」
思わず尋ね返した俺とは逆に、スレイが頷く。
「スレイ?」
「……アクセル。KMFは元々私達の使っているPTやAM、あるいはそれに準ずる機体に比べて小型で軽量だな?」
「ああ」
「つまり、それだけ脆いという事だ。それこそ、私達が使っている武器の反動に機体そのものが耐えられない程に、な」
「それも、ブリタニア軍のKMFならまだある程度は耐えられるかもしれないが、今回はKMFの中でも生産性のみを優先して開発された、KMFモドキのガン・ルゥだ。まず間違い無くシャドウミラー製の武器を使ったりしたらフレームそのものが反動に耐えきれないだろうな」
スレイに続いて、この中ではKMFについて最も詳しいコーネリアの説明が続く。
いや、ギルフォードも詳しいとは思うんだが、基本的に1歩引いて見ているんだよな。
だが、そのコーネリアの言葉でようやく俺にも今回の問題の本質が理解出来た。まさか、幾ら武器の威力が強いとは言っても1発攻撃を撃っただけで機体そのものが破壊されるような改造は、星刻にしても絶対に許可しないだろう。
「確か、ギルフォードやグラストンナイツのグロースターを回収した時、一緒にKMF用のスナイパーライフルも持ってきたと思うが……」
原作で黒の騎士団を公開処刑するといってギルフォードがゼロを誘き寄せた時にルルーシュにギアスを掛けられてロロを狙った奴だ。あれならKMF用の武器だし大丈夫じゃないか? そう思ったんだが……この言葉にコーネリアが首を振る。
「あのスナイパーライフルは確かに射程距離が長い。だが、グロースターやサザーランドならまだしも、KMFモドキのガン・ルゥではやはり発射の衝撃には耐えきれないだろうな」
「だが、そうなると……どうする?」
「解決策は幾つかあるのよ。例えば武器その物に反動を押さえるための装置を付けるとか、あるいはスプリットミサイルのような反動そのものが小さい武器を使うとか。ただ、それでも色々とそれぞれに問題があるわ」
「でしょうね。
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